東京弁護士会の萩谷麻衣子氏の行為に対する判断

萩谷麻衣子氏の合法恐喝メール1〜5に対して、東京弁護士会綱紀委員会第2部会部会長の川村理(かわむら・おさむ)弁護士(弥生共同法律事務所が議決書において下した判断は次のようなものでした。

 

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「萩谷麻衣子の電子メールの内容は,離婚を巡る紛争における交渉の際の表現として相当性を欠くものではなく,『面会交流の開始と引き換えに財産分与の条件を呑むこと』を強要するものとは認められない。」

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萩谷麻衣子氏の恐喝メールについては、「面会交流の開始と引き換えに財産分与の条件を呑むことを強要するものとは認められない」とあります。つまり合法であると言っているわけですが、その根拠は何も書かれていません。根拠を書くことはできないはずです。萩谷麻衣子氏は、面会交流と離婚の財産分与を交換条件にしていたからです。萩谷麻衣子氏は、メールで「面会交流のルール作りと財産分与については並行してお話をさせていただきたく思います」と明確に述べ、実際に面会交流の実施を拒否しているのです。

 

川村理部会長が「合法である」と主観的に言い切ることにこそ、東京弁護士会にとっては意義があるのでしょう。これが、密室で身内同士を裁く弁護士懲戒制度の限界です。

 

東京弁護士会が、萩谷麻衣子氏の行為を肯定する判断を下したという事実、東京弁護士会とはそのような団体であるという事実は、今後も決して忘れてはいけないと思います。

 

ちなみに東京弁護士会で上記の判断を下した川村理弁護士(右写真)は、「国会・靴投げ裁判」(特定秘密保護法の国会審議中に靴を投げ込んだ男性の罪を問う裁判)で被告側弁護士を務めるなど、人権に関心のあると称する弁護士のようです。しかし、自分が下したの恐喝容認の判断が、「子供が親と会う」という、最も守られるべき子供の人権を踏みにじっているという自覚はないのでしょうか。

 

子供は声も上げられないし、お金も持っていません。だから子供の声だけはスルーするという都合のいい、自称人権派弁護士は多いのです。川村理弁護士も、そのような恥ずべき人間の一人のようです。組織の階段を登るためなら、子供を親から引き離して泣かせることも厭わないような人間に、人権や法制度について語る資格などありません。

萩谷麻衣子氏のメール5

「前回の合法恐喝メール4」で、萩谷麻衣子氏は、Aに対して「面会交流が離婚と交換条件である」ことを再度念押ししたうえ、Aが早期に子供に会うためには、裁判前の協議離婚をする必要があると合法的に脅しました。

 

そこでAは、婚姻費用はBが希望する額を払うが、その他の財産条件には応じられないこと、今後、Aも弁護士を立てて訴訟で争うので、面会交流を再開して欲しい旨を明確にメールで伝えました。下記のメールは、それに対する萩谷麻衣子氏からの回答です。

 

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Maiko Hagiya <m-hagiya@abox5.so-net.ne.jp>

2015/08/27 12:18

 To A

 

A様

 

婚姻費用についてこちらの希望の月20万円をお支払いいただけるとの点、了解いたしました。ありがとうございます。

 

Bさんにご検討いただく前に一点、ご質問です。

早期の(直ちにの意味だと思いますが)お子様との面談が実施されたら、Aさんはこちらの提示した離婚条件を承諾されるのでしょうか?

離婚条件について争われるのであれば、結局結論が出るのは時間がかかりますので、対立状況が続くことには変わりませんからその点をご回答下さい。

 

(後略)

 

萩谷麻衣子

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萩谷麻衣子氏は「離婚条件を呑まなければ子供に会わせない」と再度通告

 

Aは「婚姻費用以外の離婚条件には応じられない」と萩谷麻衣子氏に伝えているのに、それを萩谷麻衣子氏が読んでいるのかいないのかわかりませんが、依然として「子供と面会できたら、離婚条件を承諾するのか」と、Aがすべての離婚条件を呑まなければ、子供とは会わせないことを強調しています。

おそらくこの時の萩谷麻衣子氏の頭の中には、「子供に会いたければ離婚条件を呑め」と合法的に脅すこと、そしてそれによって法外な弁護士報酬を得ることしかなかったのではないでしょうか。

 

その後結局、萩谷麻衣子氏は面会交流にも応じず、面会交流は面会交流調停でようやく可能となりました。

 

以上、少しわかりにくい部分もあるかもしれませんが、合法脅迫メール 銑イ如萩谷麻衣子氏が実際に送信した電子メールの内容を取り上げて、どのようにしてAを合法的に脅迫したかを解説しました。

 

では次回は、このようなやり取りに対して、東京弁護士会がどのような判断を下したかを説明したいと思います。

 

東京弁護士会の判断

萩谷麻衣子氏のメール4

「合法恐喝メール3」で、Aは萩谷麻衣子氏から、「面会交流と財産分与の話は一緒に進めなくてはいけないものではないが、一緒にしか進めない」、「これは交換条件ではない」という、明らかに矛盾を含む回答を受け取りました。このような矛盾したメールを書くことが、おそらく弁護士会も認めてくれる合法恐喝を行うために必要なのだと思います。「交換条件である」と言い切ってしまうと、恐らく完全に違法な恐喝行為となってしまうからです。

 

Aにとって、萩谷麻衣子氏から提示されたすべての金銭条件を呑むことは無理でした。そこで、萩谷麻衣子氏が求める離婚条件の一部を呑んで、求められた婚姻費用(月20万円)を支払う代わりに、面会交流を求めることにししました。婚姻費用とは、離婚が成立するまでの間負担する必要がある親子の生活費で、求められた金額は一般的な額より高額でしたが、これで子供と会うことができるのならと考えたのです。

 

下記のメールは、その際に萩谷麻衣子氏から送られてきたメールです。

 

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Maiko Hagiya <m-hagiya@abox5.so-net.ne.jp>

2015/08/26 12:21

To A

 

A様

 

Bさんから20万円と91万円が振り込まれたことのご報告を受けました。

 

9月中に離婚が成立すれば、早ければ9月あるいは10月上旬からスムースに面会交流の実施ができると思います

ただ、上のお子様が小学校に入学することから週末の予定も学校関係等でいろいろ入ると思います。そのため何時〜何時までと詳細な取り決めをするのは、お子様にとって不都合になると思います。1回の面会にあたり○時間程度、という漠然とした決め方をして、お子様の希望に合わせてその都度決めていくのが相当かと思いますので、そのあたりをご考慮いただいて面会交流の希望をお知らせください。

 

 

離婚の条件の希望についてはこちらからご提示させていただいていますので、9月10日の裁判前にご回答をいただけると幸いです

裁判の形式上の問題ですが、昨日の婚姻費用審判の手続と異なり、離婚裁判では過去の婚姻費用や面会交流についても含めて合意をすることができます。そうなれば面会交流の調停や婚姻費用の審判で別途決める必要もなくなります。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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弁護士 萩 谷 麻 衣 子

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(解説)

親子を会わせないことは、離婚弁護士にとってダブルのメリット

 

「20万円と91万円が振り込まれたことのご報告を受けました」とある通り、Aは婚姻費用を求められた通りに払いました。しかし萩谷麻衣子氏は、子供と会わせる素振りを見せず、あくまで婚姻費用だけでなく、財産分与や慰謝料などすべての条件をAに呑ませ、離婚を成立させることにこだわっています。萩谷麻衣子氏は「9月中に離婚が成立すれば面会交流が実施できる」とも述べて、離婚成立が面会交流と交換条件であることを再度提示しています。

 

加えて「9月10日の裁判前にご回答をいただけると幸いです。」という言葉からわかる通り、萩谷麻衣子氏は、裁判が始まる前に協議離婚を成立させることを目論んでいます。

 

つまり、上のメールのポイントは2つあります。1つは、面会交流が離婚(財産分与等)と交換条件であることを再度念押ししていること。2つ目は、裁判前の協議離婚を促しているということです。

 

離婚弁護士は、離婚の成立によってはじめて成功報酬が得られるため、受けた案件については何とか離婚を成立させようと必死になるわけですが、なかでも協議離婚はオイシイ仕事です。協議離婚では、裁判のための膨大な書面作成の手間や、判決までにかかる何年もの時間が必要なくなるため、効率よく稼げるからです。加えて、裁判前の段階であれば、合法恐喝によって離婚条件を吊り上げることもしやすい。裁判になると、面会交流については別途申立てをして、裁判とは別に手続きが進むので、合法恐喝しにくくなります。

 

ですから離婚弁護士としては、「合法恐喝でも何でもアリ」の離婚協議の段階で、離婚条件を吹っ掛けて、子供とは会わせず、裁判となったら当面子供と会えない現実も匂わせて、相手が音を上げるを待つ、というのがベストの選択肢となるのです。これで相手の心が折れてくれれば儲けものです。

 

そして万一相手が応じなくても、通常の離婚訴訟ルートに戻るだけのこと。父母を常に対立させることさえ心がければ、遅かれ早かれ離婚が成立して成功報酬が入ってきます。子供と会わせないことは、父母の対立煽って、確実に離婚の成功報酬を得るためにも有効で、つまり離婚弁護士にとってはダブルでメリットがあるのです。だから悪徳離婚弁護士たるもの、簡単に子どもを親と会わせてはいけないと言えるでしょう。

 

弁護士会は子供の味方か、弁護士の味方か

 

もちろん、このように相手を子供と会わせないようにして合法恐喝で締め上げる方法は、相手が子供好きの良い親でなければ効果がありません。また、裁判所の面会交流調停・審判が、時間がかかりすぎる点において有効に機能していないことも、この作戦の大きな前提条件になっています。

 

離婚弁護士のこのようなやり方は、信じられないことに、弁護士会も認めている合法手段なのですが、これが親と会えなくなる子供にとって良いかどうかは大いに疑問です。離婚弁護士の利益のためにいつまでも子供を泣かせていてよいのでしょうか。弁護士会が今後、弁護士の利益と子どもの利益のどちらを重視していくつもりなのかは、注目していきたいところです。

 

合法恐喝メール5

萩谷麻衣子氏のメール3

「合法恐喝メール2」で、Aは萩谷麻衣子氏(右写真)から、子供と会いたければ2000万円を払って離婚条件を呑むよう求められました。これは恐喝ではないかと感じたAは、「なぜ面会交流と財産分与を並行して話さなければならないのか。関係がない話なのではないか」と萩谷麻衣子氏にメールで尋ねました。

下記のメールは、それに対する萩谷麻衣子氏からの答えです。

 

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Maiko Hagiya <m-hagiya@abox5.so-net.ne.jp>

2015/07/23 14:42

To A

 

A様

 

離婚前の面会と財産分与は関連がないのではないか、との件について御回答します。

 

離婚前に面会交流のルールを決めて実施をしながら離婚の話し合いをすることは当然あり得ます。その意味で一緒に進めなければならないというものでもありません

 

(中略)

 

ただ、Aさんから

「できれば裁判外で財産分与について和解がしたい」との申し入れがありました。こちらとしても条件が合えばそれでも構わないと考えましたので、希望する条件を伝えました。

 

こちらの姿勢は上記のとおりですので、離婚の条件で対立があるのに裁判外で面会交流についてだけ先にルールを決めて実施することは考えておりません

財産分与と面会交流について同時に合意をして裁判手続をせずに円満解決するのであればそれが一番良いと思いますが、もし財産分与で合意ができないのであれば、双方でまだ紛争が続くということで、訴訟では双方が言い分を書面で提出し合うことになるため一般的に、その過程で双方の感情的対立が生じることは十分あり得ます。その場合は面会交流についても裁判手続できちんと決めることがお子様のためによいだろうと考えております。

 

財産分与を面会交流の交換条件にしているものではありません。

私はBさんの代理人ですので、今後離婚の話し合いが続く中でまたお子様のことで紛争が生ずることはできるだけ避けなければならないという代理人としての立場があります。そのため上記のような回答にならざるを得ません。

Bさんも離婚のことで円満解決ができればお子様が両親の間で複雑に揺れ動かされることもないだろうと思っており、面会交流を継続的に実施することを何ら拒絶するものではありません

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

(後略)

 

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弁護士 萩 谷 麻 衣 子

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(解説)

「これは交換条件でありません」と言えばOK

 

まず、萩谷麻衣子氏は「(面会交流と財産分与は)一緒に進めなければならないというものでもありません」と書いています。

ならば、すぐに離れ離れになっている親子を会わせても良さそうなものなのですが、一方で

「離婚の条件で対立があるのに裁判外で面会交流についてだけ先にルールを決めて実施することは考えておりません。」とも書かれています。この2つの記述は完全に矛盾しています。「一緒に進めなくてはいけないものではないが、一緒にしか進めない」と書かれているのです。つまり萩谷麻衣子氏は、実の親子を会わせない根拠がないのに、意図的にこれをしていないわけです。

 

このあたりでさすがにAも「萩谷麻衣子氏は、子供と会いたければ2000万円を支払えと自分を恐喝しているのだな」ということを確信しました。ちなみに、恐喝とはいっても、東京弁護士会が認めている合法的な恐喝方法です。なお、メールにある「面会交流についても裁判手続できちんと決める」という表現は、「裁判になると時間がかかるから当面子供に会えないよ」という意味であることは、「合法恐喝メール◆廚農睫世靴芯未蠅任后

 

「財産分与を面会交流の交換条件にしているものではありません。」とも書かれていますね。「面会交流を継続的に実施することを何ら拒絶するものではありません」とも書かれています。しかし実際には財産分与が面会交流の交換条件となり、面会交流の実施要望は拒絶されているのは上述の通りです。完全な言行不一致です。

 

恐喝をしていても「これは恐喝ではありません」と言えば恐喝ではないというのが、東京弁護士会の考えのようです。言行不一致の場合は、「言」が優先するわけです。天下の弁護士会が言うことですから、これは適法な合法恐喝ということなのでしょう。萩谷麻衣子氏自身は、自分の行為が違法であると考えているから、「メールを公開されると自分の名誉棄損される」と未だに騒いでいるわけですが、萩谷さん、よかったですね。合法だそうですよ。

 

前回の萩谷麻衣子氏の「合法恐喝メール◆廚龍儀韻蓮屮好肇譟璽箸防集修靴覆韻譴亢桶紊篭桶紊砲覆蕕覆ぁ廚箸いΔ發里任靴拭

 

今回の教訓は、「『これは交換条件ではありませんよ』と言えば、恐喝にならない」ということ。どちらも簡単なことですね。おそらくは悪徳離婚弁護士は当然に駆使している方法でしょうし、他にもいろんなことに応用ができそうです。私は法律の専門家ではありませんが、東京弁護士会が萩谷麻衣子氏の行為にお墨付きを与えているのですから、間違いはなかろうと思います。

 

合法恐喝メール4

萩谷麻衣子氏のメール2

以下は萩谷麻衣子氏(写真右)の合法恐喝メール2本目。

1本目のメールで2000万円の支払いを求めた萩谷麻衣子氏に対して、Aはまず「連れ去られた子供と会わせてほしい」と依頼しまたが、

このメールはその依頼に対する返信です。

 

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Maiko Hagiya <m-hagiya@abox5.so-net.ne.jp>

2015/07/22 18:44

To A

 

A様

 

面会交流のルール作りと財産分与については並行してお話をさせていただきたく思いますので先日こちらからお伝えした内容についてA様の方でも早急にご検討いただきたくお願い申し上げます。

もし財産分与の条件に開きがあって裁判前の合意が難しいということでしたら、財産分与と面会交流について離婚訴訟の手続の中で解決したく思います。

 

よろしくお願い致します。

 

萩谷麻衣子

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(解説)

「面会交流のルール」とは何か

 

面会交流というのは、別居している親が子供と会うことを意味する法律用語です。

萩谷麻衣子氏は、子供と会うこと(面会交流)を求めたAに対しては直接答えずに、面会交流にはルールが必要との前提で「面会交流のルールは財産分与と並行して行う」とAに対して言っています。つまり遠回しに「財産分与で合意し離婚が成立しなければ、面会交流もできないぞ」と言い、Aの「子供に会いたい」という要望をスルーしているわけです。

 

この「面会交流のルール」という言葉は、離婚弁護士にとっては必修ワードです。なぜ親子が会うのにルールが必要なのでしょうか? 親が自分の子供と会うのに、なぜ理由なく阻まれなければならないのか? なぜ萩谷麻衣子氏に親子が会うことを阻む権利があるのか? 

 

もちろん、親子が会うのにルールなど必要ではなく、萩谷麻衣子氏に親子が会うことを阻む権利はありません。ただ、子供の身柄を確保しているから、身柄を確保している側の許可を得ないと、事実上会えないということ。今後は、子供の連れ去りという実力行使をする勇気を持つ側が全てを決めるということです。つまり「面会交流のルール」という言葉は、離婚弁護士が連れ去られた側の親に対して、「お前はもう子に自由に会う権利はないのだ」と勝利宣言するために必要なフレーズなのです。

 

以上の行為も、弁護士会が認めている適法な行為です。つまり東京弁護士会が私たちに教えてくれる大きな教訓は、「『子供に会いたければ金を払え』と脅されたくなければ、先に子供を連れ去りなさい」という、離婚の際の「自力救済」(法に頼らず自分の権利は実力で手に入れること)の重要性なのです。

 

ストレートに表現しなければ、恐喝しても恐喝にはなりません

 

Aは別居後も子供とは毎週会っていたのですが、萩谷麻衣子氏の介入が強くなるにつれ、このようにして子供と会えなり、親が子と会うという当然のことをするために、萩谷麻衣子氏から何かを要求されるようになりました。

 

そして萩谷麻衣子氏は、合法恐喝メール,如⇔ズГ両魴錣箸靴董∨寨菠Гι要のない2000万円をAに払うように既に求めているわけですから、Aが実質的に置かれた立場としては「2000万円払わないと子供には会わせないぞ」と萩谷麻衣子氏から言われているのと同じことになります。

 

萩谷麻衣子氏は「2000万円払わないと子供には会わせないぞ」とストレートに一文で表現してはいません。しかし、婉曲的にそう言い、実質的にそれを言ったのと全く同じ状況を作り出したわけです。「ストレートに表現しなければ脅迫にならない」ということなら、いろんな非合法なことが合法的にできてしまいそうです。これは弁護士だけに与えられた特別な権利なのでしょうか。ちなみに何度も言いますが、この萩谷氏の行為は、東京弁護士会が認めた適法な行為です。

 

「裁判で」は「長い時間がかかるよ」の隠語

 

また上のメールでは「合意が難しいということでしたら、財産分与と面会交流について離婚訴訟の手続きの中で」とも書かれています。これは一見、単なる説明のように見えますが、実はそうではありません。なぜなら裁判所では、仮に面会交流が認められるとしても、自分の子どもと会うだけのことを認めてもらうだけのために、絶望的に長い時間がかかるからです。しかも長い時間をかけても結果的に認められない可能性も十分あるうえ、運よく認められた場合でも、それが履行される保証がありません(罰則や強制力がありません)。

 

ですから、萩谷麻衣子氏の「離婚訴訟の手続きの中で」という言葉もやはり、実質的には「今すぐ2000万円払わないと、子供と当分会えないよ」という意味になるわけです。普通「訴えるぞ」という脅しは、相手に訴訟に伴う費用や労力をかけさせるという脅しなのですが、萩谷麻衣子氏は、裁判所の処理の遅さも利用して、「裁判になったら当分子供に会えないぞ」という合法的脅迫をしているわけです。

 

以上の萩谷麻衣子氏が書いたメールについて、萩谷麻衣子氏は、自分の行為が違法であり、「公開されると自分の名誉が棄損される」と考えたようですが、天下の弁護士会がこれらが適切であると認めているのですから、完全な合法行為ですよ。安心してください。

当時このメールを受け取ったAは、当時はこれが合法であるとはわからなかったので、これが恐喝であることを確認するため、萩谷麻衣子氏へ更に質問をすることにしました。

 

合法恐喝メール3

萩谷麻衣子氏のメール1

萩谷麻衣子氏(写真右)がAを合法恐喝するために送信した1通目のメールです。

Bは当時のAの配偶者で、子供を連れ去り別居中。

萩谷麻衣子氏がBの代理人として、Aに協議離婚(裁判所を通さない離婚)の条件を提案する内容です。

 

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Maiko Hagiya <m-hagiya@abox5.so-net.ne.jp>

2015年7月19日(日) 10:48

To A

 

A様

 

昨日お送りするお約束になっていたところ遅れましたことを

お詫び申し上げます。

Bさんの希望する和解案について下記のとおりご提示いたします。

 

ー宅マンションのA氏名義の持分をBさん名義に移転する。

⊂綉登記費用はA氏の負担とする。

マンションのローンはBさんが負担する。

せ劼凌童⊆圓錬造気鵑箸垢襦

養育費は1人月10万円を22歳の3月分までとする。

過去(平成26年12月分まで)の婚姻費用の不足分240万円の支払いをしていただく(訴状記載のとおり)

Г修梁財産分与の調整金として500万円をお支払いいただく。

慰謝料として300万円をお支払いいただく。

年金分割分割の割合を2分の1とする。

お互いに勤務先が変更した場合は連絡する。

 

Г虜盪妻与の調整金は、A氏の所有不動産、株式、預貯金の額が

全く不明のため、開示をされないのであれば上記の金額はお支払いいただきたい

という趣旨です。

 

ご検討下さい。

 

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弁護士 萩 谷 麻 衣 子

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(解説)

まずは、受け取る理由のないお金2000万円を要求

 

一見、丁寧な文言で、細かい内容が書かれていますが、

このメールの意味を一言で要約すれば、Aに対して

 

「2000万円払え」

 

と言っているということです。後に離婚裁判で決められた金額と比べると、総額で約2000万円上回る要求だからです。その1〜3割程度が萩谷麻衣子氏の弁護士報酬となります。

 

上記メールでは、離婚に際して慰謝料や婚姻費用などで、Aに500万円以上を要求していますが、これらは後の裁判では一切認められませんでした。養育費は、裁判で決まった額と比べると、総額で1000万円以上の差があります。財産分与もAに対して、のちに裁判で決まった額の約2倍の金額を吹っ掛けています。

これらを合わせると、萩谷麻衣子氏は、Aが本来なら払う必要のないお金を2000万円要求しているということになるのです。

 

なぜ萩谷麻衣子氏がAに対してこのように強気な要求をできたかは、次のメールで明らかになります。

 

合法恐喝メール2

萩谷麻衣子氏の「合法的な方法」とは

「私は○○○ですか?」萩谷麻衣子氏と裁判官の哲学的問答

 

弁護士という肩書さえあればテレビに出ることが許されるようになったのは、いつの頃からでしょう。萩谷麻衣子という芸名(本名は佐々川麻衣子)でテレビに出てニュースにコメントなどをしている弁護士がいます。この萩谷麻衣子氏の訴訟での「適当な仕事ぶり」については、以前のブログでも書いた通りです。

 

萩谷麻衣子氏は、つい先日の弁論期日でもまた、提出した証拠に証拠説明書を付けるのを忘れて、裁判官に注意されました。証拠説明書とは、裁判で提出する証拠を一覧表にしたもので、裁判所に証拠を提出する際には必ず必要なものです。法律の素人である私でも、訴訟慣れしてしまった今ではこの書類の提出を忘れることはありません。

 

しかし萩谷麻衣子氏は、一応は弁護士の肩書を持っているようなのに、これまでも証拠説明書の提出を忘れて、裁判官から注意されています。ある時など、証拠説明書不提出の理由を問うた裁判官に、萩谷麻衣子氏は「私は、証拠説明書の提出を忘れたんですか?」と、いきなり自分への哲学的な問いかけ(?)を、裁判官に対して発しました。これに面食らった裁判官は「なぜ自分のことを裁判所に聞くのですか・・・?」と辛うじて問い返し、そのまま両者絶句するという、傍で聞いていて、なぜ裁判所でこんなショートコントが行われるのだろう? と思うような場面もありました。萩谷麻衣子氏には、裁判官が自分のことをなんで知っている占い師か何かにでも見えていたのでしょうか。いずれにせよ、弁護士が証拠説明書の提出を何度も忘れることなどありえないことは、裁判に関わったことのある方ならわかっていただけると思います。

 

しかし、そしてそんな仕事ぶりの弁護士でも裁判で収入を得られる方法が、萩谷麻衣子氏が行っている「合法恐喝」なのです。その方法をこれから、萩谷麻衣子氏がかつて実際に書いたメールを順次公開する形で、説明したいと思います。

 

「私のメール公開が公開さあれると私の名誉が・・・」

 

萩谷麻衣子氏(左写真)が送ってきたメールの公開について、念のため、Aが萩谷麻衣子氏に事前に了解を求めたところ、次のようなメールが送られてきました。
 

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2019年9月17日
A殿
弁護士 萩谷麻衣子

(前略)
メールについて貴殿が公開するということは、当職に対する名誉棄損、業務妨害等を構成する可能性が極めて高い行為であり、貴殿に対し当職からも法的措置を取ることを付言します。
以上

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名誉棄損・・・? つまり萩谷麻衣子氏は、「自分が書いたメールが自分の名誉を棄損する」と言っているわけで、そうすると萩谷麻衣子氏は、「自分はメールで恐喝や脅迫などの違法行為を行った犯罪者である」という確信のようなものを持っているようなのです。そうでなければ、メールを書くという萩谷麻衣子氏の行為が萩谷麻衣子氏の名誉を棄損するはずがありません。

 

しかし、繰り返し述べている通り、萩谷氏が行ったのは、弁護士会も合法的であるとお墨付きを与えた、完全な「合法恐喝」です。「合法」とは、「合法ドラッグ」という場合の合法と同じく、完全に適法であるということです。恐喝は違法ですから、合法恐喝は法律で禁止されている恐喝とは異なるものなのです。それを道徳的にどのように感じるかは個人の自由であり、判断は人によって異なるでしょう。しかし少なくとも弁護士会は、このような合法恐喝行為を適法であるでけでなく、弁護士が行う行為として不適切なものではないと判断しています。

 

ですから萩谷麻衣子氏は「自分が重大な犯罪を犯してお金を稼いでいる」などと自分を責めるのではなく、むしろ胸を張っているぐらいのほうがいいのではないでしょうか。下手に自分の過去の行為を隠そうとしたりすると、まるで萩谷麻衣子氏が犯罪を犯した人間であるかのようにも誤解されかねませんから。

 

萩谷麻衣子氏のメールを公開するのは、テレビに出ている弁護士がこのような合法恐喝を行っている事実、そして、そのような行為を弁護士会が公認しているという現状を世にも知らしめることに、社会的には大きな意義があると思うからです。

 

では次回は、萩谷麻衣子氏の合法恐喝メールの1本目を掲載します。

議決書(後編) −萩谷麻衣子氏の行為への弁護士会の判断−

第4 萩谷麻衣子の答弁及び反論の要旨

1 懲戒請求事由1について

 否認する。電子メールのやりとりは乙1のとおりであり,何ら脅迫・親権妨害・恐喝となるものではない。

 Bは,別居後も子供とAとの面会交流に応じていたところ,Aは平成27年○○月○○日に,突然児童相談所にBが子供達に対し虐待を行っている旨の通報をしたが,これは理由のないものであった。Aには代理人が就いていなかったこともあり,このような両親間で確執のある中で子供達に与える精神的影響を懸念し,萩谷麻衣子は乙1のように離婚の条件とともに面会交流のル−ルもきちんと決めた上で面会交流を実施したいと告げたものである。

2 懲戒請求事由2について

 否認する。萩谷麻衣子は,面会交流を実施するにあたり,子供達の体調をAに伝えておいた方がいいと考え,Aの代理人であるCを通じて,電子メールで「長男が保育園の遠足で友達とトラブルがあり,頭を3針縫う怪我をしたこと」を連絡した(乙2)。すると,Aはこれを逆手にとり,離婚訴訟において,「長男が怪我をした事実を10日以上も隠して受傷の経緯を明らかにしなかった状況から,Bによる虐待の疑いがある」と主張して,児童相談所への文書送付嘱託申立を行った。

 これに対して,萩谷麻衣子が提出した意見書が,Aが問題としている 「調査嘱託及び文書送付嘱託についての意見書2」(乙4) であり,これが脅追行為にならないことは明らかである。

3 懲戒請求事由3について

 否認する。なお,萩谷麻衣子が依頼者であるBに話した内容は,公然性がなく名誉毀損を構成しない。

4 懲戒請求事由4について

(1)及び(2)について

 争う。誤記の箇所があったとしても,訴訟遂行上何ら影響していない。

(3)について

 否認する。仮に何分か遅刻したとしても,裁判所の手続に遅延は生じていないし,手続に何ら影響していない。なお,萩谷麻衣子は5分以上遅刻しそうな場合は,必ず事前に裁判所に連絡を入れている。

(4)について

 否認する。Aが提出したローン返済表がその場で確認できなかっただけで,意図的に「まだ受け取っていない」と虚偽の主張をした事実はない。

(5)及び(6)について

 面会交流日の調整等を怠ったことは否認する。萩谷麻衣子は,Cから平成28年○○月○○日に送信されてきた面会交流日の調整依頼の電子メール(乙5の1)に対して,同年○○月○○日に返信(乙5の2)しており,この結果,同年○○月○○日と同月○○日に面会交流日が決まり,両日とも実施されている。

(7)について

 否認する。

(8)について

 争う。確かに,証拠番号に記載すべき事件番号のうち,反訴の事件番号を「第○○号」とすべきところ「第○○号」と誤記したが,本訴事件の番号に誤りはなく,事件としての特定には支障のないものであった。

(9)について

 否認ないし争う。財産分与の対象となるB名義の銀行口座は全て提出済みであったにもかかわらず,Aは執拗に他にもある筈だと主張し調査嘱託を行うなどしていたが,その結果,Bが口座を隠匿している事実がないことが明らかとなっている。財産分与において,相手の金融機関の口座の特定はそれを主張する側の責任において行うものであり,萩谷麻衣子が自己の依頼者の口座について他に存在するかどうか確認して相手方に回答しなかったとしても非行には当たらない。

(10) について

 争う。Aは離婚訴訟においても,「平成28年○○月○○日付け準備書面の中で,萩谷麻衣子は面会交流事件が審判移行になっていないのに,審判移行になったと虚偽の主張をしている」と訴えていた。この「審判移行した」との記載は萩谷麻衣子の勘違いであったが,上記Aの主張について,担当裁判官も「別件で面会交流事件が係属しているかどうかが重要であって,裁判所はそれが調停であるか審判移行したかは重要な問題だと捉えていない」と一蹴した。

(11)について

 争う。Cより提出された書面に,「調査嘱託及び文書送付嘱託申立」をする旨の主張があったことから,これに対し萩谷麻衣子は意見書(乙6) を提出したものであり,非行には当たらない。

(12)について

 争う。作成日空欄で提出した証拠説明書は乙7であるが,これは作成日空欄でも証拠の特定には支障がないと考えたためであり,裁判所からも問題がある旨の指摘も受けていない。事件番号の記載は,上記 (8)と同様,反訴の事件番号に誤記があるが,本訴事件の番号に誤りはなく事件の特定上支障は生じていない。

(13)について

 争う。上記(8)及び(12)と同様である。なお,書類提出書(乙12)の事件番号の記載には誤記はなく,Cから問題なく受領書も届いているので,事件番号の誤記が訴訟に悪影響を与えた事実もない。

(14)について

 争う。仮に間違えたとしても前後の文章から意味は通じており,Aも単なる間違いであることを認識していて問題も生じていないから,非行には該当しない。

 (15)〜(17),(20),(22)について

 争う。上記(13)と同様であり,本訴事件の番号,書類提出書の事件番号の記載により,事件は特定されている。

(18)について

 争う。仮に誤記があったとしても非行には該当しない。

 (19)について

 争う。甲号証と乙号証を間違えて提出したが,その後正しく訂正したものを差し替えて提出している。

 (21)について

 争う。誤記は事実であるが,非行には該当しない。

(23)について

 争う。萩谷麻衣子は,平成28年○○月○○日にBの陳述書をFAXで提出したが,その後同月○○日の期日に陳述書のクリーンコピーを持参して提出した。その際,FAX送信の際には添付していなかった別紙を1枚追加して提出したが,提出の際に裁判所とCにその旨告げており,何ら支障は生じていない。

 (24)について

 否認する。萩谷麻衣子は,平成28年○○月○○日の期日に5分程度遅刻する可能性があったため,事前にCに電子メールでその旨連絡した上で,裁判所にも連絡していた。但し,実際には,萩谷麻衣子は当日14時の期日に遅刻することなく,裁判官が弁論準備の部屋に入室する14時10分よりも前に席に着いていた。

 (25)について

 否認する。萩谷麻衣子は,平成28年○○月○○日午前10時の期日に出席するため,東京家庭裁判所の1階にて午前9時53分頃Bと待ち合わせた後,一緒に17階へエレベータで上がり,Bを相手方待合室に案内した後に書記官室に入っている。

(26)について

 争う。

(27)について

 平成30年○○月○○日に決まっていた面会交流日を○○月○○日に変更したい旨の連絡をしたこと,その後Aの○○月○○日は不都合であるとの返事を受けて,もとの○○日に実施することとしたことは認め,その余は争う。実施日の変更依頼の連絡は,Bの希望を伝えたものに過ぎない。

(28)について

 否認する。平成30年○○月の面会交流日の候補日は,平成30年○○月○○日にAに対して伝えている(乙21)。

5 懲戒請求事由5について

 争う。甲30号証について,「証拠説明書は裁判所に出されていますか」と確認したことは事実であるが,未提出であることを確認し,次回期日までに提出することになったもので,何ら非行行為ではない。

6 懲戒請求事由6について

 否認ないし争う。委任状の日付を故意に空欄にして提出した事実はない。夫婦関係調停も婚姻費用分担調停も既に手続的に問題なく終了している。

7 懲戒請求事由7について

 否認ないし争う。萩谷麻衣子がAを威嚇した事実はない。Aが面会交流審判の席で,これまで萩谷麻衣子が何度も書面提出期限を守らない等事実ではないことを主張したので,審判終了後に「いい加減なことは言わないで欲しい」と伝えただけである。その場には,書記官もAの代理人も同席していた。

8 懲戒請求事由8について

 否認ないし争う。萩谷麻衣子が意図的にあるいは不注意によりAからの電子メールに返信せず放置したことは否認する。
 Aは,何のアポイントもなく突然書類を持参の上萩谷麻衣子の事務所を訪れてきたため,事務員が書類は事務所のポストに入れるように伝えてポストに投函して貰ったものである。

 萩谷麻衣子としては,Aに対して電子メールで受領を伝える義務もないのであり,確実に届けたことの証拠を得たいのであれば,書留で郵送するか,書面提出書兼受領書を同封する等の方法があるのであるから,それによるべきである。

 なお,萩谷麻衣子は,その後Aが再度電子メールで受領確認を求めてきたため,電子メールで受領の旨を返信している。

9 懲戒請求事由9について

 否認ないし争う。仮に,萩谷麻衣子が,離婚訴訟の担当裁判官に対し,別の手続についての裁判所とのやりとりについてここでは話せないと発言したとしても,弁護士としての品位を害する非行ではない。裁判所と陰で密談しているような事実はない。

10 懲戒請求事由10について

 争う。面会交流審判(乙14)では,「相手方は,申立人が,未成年者らの学校及び保育園の行事に参加することを認めなければならない」としているが,その趣旨は,BはAが子らの学校・保育園の行事に参加することを妨げてはならないということであって,積極的にAに参加を促す行為をしなければならないということではない。萩谷麻衣子は,Aに対し,BがAに授業参観の内容を通知しなかった理由を回答する義務を負うものではない。

 また,面会交流審判(乙14)では,BがAに対し子らの保育園・学校の行事予定表を送ることを義務づけてはいない。依頼者の義務ではないことについて,代理人である萩谷麻衣子がAに回答する義務はなく,返信しなかったことが弁護士として品位を害するものではない。

11 懲戒請求事由11について

(1)について

 萩谷麻衣子が甲11の電子メールを見落とし又はその存在を失念したとの主張は否認する。萩谷麻衣子は,翌日にはBに甲11の電子メールを転送して伝えている(乙16)。

 また,平成29年○○月○○日の集合時間の問い合わせは,宿泊面会実施にあたり,Bが集合時間について間違いがないように最終確認したいとのことだったため,AにBからの電子メールを転送して確認しただけである。引渡・受け取りの時間を直前に再確認することは何ら非行行為ではない。

(2)について

 萩谷麻衣子が甲13の電子メールを平成29年○○月○○日の午後6時までに見ていないことは認める。平成29年○○月○○日は,宿泊面会の最終日で,午後6時に子供の引渡をする約束であった(甲11)。この日は土曜日で萩谷麻衣子は事務所で午後1時頃まで執務した後,所用で事務所を離れた。よって,その後はAの電子メールを見ていないし,見られる状況ではなかった。

 同日の午後6時過ぎ,Bから「約束の時間を15分過ぎたが,Aと子供が引渡場所に現れない」との連絡があった。萩谷麻衣子は,BからAの携帯電話番号を聞き,午後6時27分に電話をかけ,25秒間呼び出しをしたが繋がらなかった(乙17)。また,午後6時28分にAの携帯番号にショートメールを送ったが(乙18),何の返事もなかった。

 萩谷麻衣子がAと連絡が取れないことをBに伝えると,警察に相談してみるとのことだったため,これを容認した。Bが警察に相談したことには,以下のような事情がある。即ち,宿泊面会交流の前日である平成29年○○月○○日に,Bは児童相談所より「Aから,Bの父親が子供達に虐待をしているという通報があったので,話を聞きたい」との連絡を受け,同日,児童相談所の担当者の来訪を受けるということがあった。宿泊面会の前日にこのようなことがあったため,Aが約束の時間に現れず,萩谷麻衣子の電話にも出ず,ショートメールにも返信がないため,万が一でも子供達を返さないという ことがあるのではないかと危惧したため,警察に相談したものである。

 このように,萩谷麻衣子は,土曜日の夕方で通常執務は行っていないところ,とれる限りの手を尽くしたものである。

 Aは萩谷麻衣子の事務所の電話番号を知っており,休日は事務所の電話を萩谷麻衣子の携帯電話に転送しているので,電子メール以外による連絡は可能であった。

 Aは,土曜日の夕方引渡の約束時間の2時間弱前になって,萩谷麻衣子の仕事用のパソコンのアドレス宛に遅れる旨の電子メールを送信したのみであり,それが2時間弱の間にBに伝わらなかったとしても,「電子メールを迅速に,かつ漏れや間違いなく依頼者に対して伝える職務上の義務を負っている」ことを怠った非行があるとの主張は理由がない。

 また,BとAの間の信頼関係は完全に破壊されており,離婚訴訟及び監護者指定の審判において,激しく親権及び監護権を争っていたことから,Aが電話に出ずシュートメールにも返信しなかった以上,Bが警察に相談に行くことを容認したことはやむを得なかったものである。

12 懲戒請求事由12について

 否認ないし争う。Aからの甲11の電子メールに対しては,その翌日に乙19の電子メール(子供が面会できない体調だと判断したときのみ連絡する旨)を送信して回答している。

13 懲戒請求事由13について

 平成29年年末からの冬期休暇中に宿泊面会が実施できなかったことは認めるが,その余は否認する。萩谷麻衣子は,乙20の1〜12のとおり,Aとの間で,平成29年○○月○○日以降,電子メールをやりとりして冬期休暇中の宿泊面会日の調整を行ったが,双方の都合が合わず実現しなかったものである。 それにもかかわらず,Aは,宿泊面会が実施されなかったことを理由として東京家庭裁判所に履行勧告の申立をしたり,面会交流調停の申立を行うなどしたものである。

 このように萩谷麻衣子が冬期休暇中の宿泊面会実施の調整を試みていたことは明白であるにもかかわらず,Aが冬期休暇中の宿泊面会が実施できなかったことを懲戒理由とするのは悪意ある申立であり,法律上も事実上も正当な理由がないことは明らかである。

14 懲戒請求事由14について

 萩谷麻衣子がAとの間でBの代理人として面会交流日程の調整を行っていること,萩谷麻衣子が毎月前月○○日頃までに翌月の面会交流実施日をAに提示していることは認め,その余は否認する。

 平成30年○○月の面会交流の候補日は,同年○○月○○日にAに対して伝えている(乙21)。面会交流審判では,前月○○日までに翌月の面会交流候補日を伝えることは条件とされていない。萩谷麻衣子は,面会交流の実施を円滑にするために,前月○○日頃までにBから希望を伝えて貰って,翌月の候補日をAに伝えることにしているだけであって,これが数日遅れただけで弁護士の品位を失うべき非行に該当するものではない。

15 懲戒請求事由15について

 否認する。

16 懲戒請求事由16について

 Aが萩谷麻衣子に対して,平成30年○○月の面会交流の日程について電話か郵便で回答するよう求めてきたこと,同年○○月○○日の時点で萩谷麻衣子が回答をしていないことは認めるが,その余は否認ないし争う。
 萩谷麻衣子は,平成30年○○月の面会交流日程について,同年○○月○○日の電子メールで提示している(乙22)。また,同年○○月○○日に萩谷麻衣子からAに対して,面会交流の日程を承諾した旨を伝え,支障なく実施されている。
 Aは,(長男の治療に必要であるとして) Bから受領した長男の保険証を返還しないことから,萩谷麻衣子が平成30年○○月○○日以降電子メールで何度も返還を督促したところ,Aは,萩谷麻衣子の事務所に電話をかけてきて,「○○月○○日以降メールが届いていない。メールアドレス変更は事前にメールで伝えるように。そうでなければ自分の方では迷惑メール扱いで受信しない。それができないならメールを使うな。以上を了解したか電話か手紙をよこすこと。または留守番電話にメッセ−ジを入れること。返答がないときは懲戒を申し立てる。」と伝えてきた。しかし,萩谷麻衣子はメールアドレスを変更した事実はないし,○○月○○日以降にA宛て送信した電子メールがエラ−になった事実もない。また,同じメールアドレスから東京弁護士会宛にも送信するなどしているが,全て連絡できている。Aは,萩谷麻衣子から何度も長男の保険証の返還を電子メールで請求されているにもかかわらず返還しなかったことを非難されないように,「メールが届いていない」と言っているとしか考えられないものである。

17 懲戒請求事由17について

 Aが平成30年○○月○○日,萩谷麻衣子の事務所の事務員に架電したことは認め,その余は否認ないし争う。萩谷麻衣子の電子メールがウイルス感染により使用不能となった事実はないし,萩谷麻衣子がメールアドレスを予告なく変更したこともない。

 萩谷麻衣子のメールは,平成29年○○月以降同じメールアドレスから送信しており,Aとの間で問題なく連絡できていたものであるし,同じメールアドレスを仕事関係でも利用しているが何ら支障なく利用できている。それにもかかわらず,Aは,平成30年○○月○○日以降電子メールが届かないと言い張るようになったものである。

 また,平成30年○○月の面会交流日については,同年○○月○○日の面会交流調停期日において,調停委員を介してAに伝えられ,支障なく実施されている。

18 懲戒請求事由18について

 萩谷麻衣子が甲18の書面をAに送信したことは認める。これは,Bが円滑に監護者としての義務を果たすために行ったものであり,面会交流自体を拒否したものではない。茶話会や保護者会がその後に実施されない授業参観については,これまでAの参加を拒否していない。

19 懲戒請求事由19について

 否認する。封書の郵便料金が80円から82円に値上がりした際に大量の少額切手を購入したので,その余りを貼ったことがあるだけであり,Aの邪推に過ぎない。

 

第5 証拠の標目

 別紙証拠目録記載のとおり。

 

第6 当委員会第2部会の認定した事実及び判断

1 関係各証拠によれば,前記前提事実はいずれも認められる。前提事実に基づき,以下のとおり判断する。

2 懲戒請求事由1について

(1)Aが指摘する電子メールのうち,問題とする箇所の記載内容は,以下のとおりである。

々達院Σ毅韻療纏劵瓠璽

 「面会交流のル−ル作りと財産分与については並行してお話をさせていただきたく思いますので,先日こちらからお伝えした内容についてA様の方でも早急にご検討いただきたくお願い申し上げます。もし・・・裁判前の合意が難しいということでしたら,財産分与と面会交流について離婚訴訟の手続の中で解決したく思います。」

甲2の電子メール

「9月中に離婚が成立すれば,早ければ9月あるいは10月上旬からスム−スに面会交流の実施ができると思います。」

9達海療纏劵瓠璽

「早期のお子様との面談が実施されたら,Aさんはこちらの提示した離婚条件を承諾されるのでしょうか?」

 (2)上記Aが問題とする萩谷麻衣子の電子メールの内容は,離婚を巡る紛争における交渉の際の表現として相当性を欠くものではなく,「面会交流の開始と引き換えに財産分与の条件を呑むこと」を強要するものとは認められない。

3 懲戒請求事由2について

 A・B間では,子供の保育園での怪我を巡って,Aが児童相談所に「Bが子供を虐待している」旨の通報をする等のトラブルが生じており,そのような状況下で,離婚訴訟において,Aから「Bによる虐待疑惑」を理由に児童相談所宛て文書送付嘱託が申し立てられたことを受けて,萩谷麻衣子が乙4の意見書を提出したことが認められる。

 このような紛争状況の中で,萩谷麻衣子が訴訟において提出した乙4の意見書の中で上記の主張を行ったとしても,これが訴訟における代理人の主張として相当性を欠くものであったとは認められず,不当な脅迫行為であるとも認められない。

4 懲戒請求事由3について

 Aが主張する事実を認めるに足りる証拠はないし,そもそも,萩谷麻衣子と依頼者であるB間の会話内容がAの名誉を毀損するということ自体,特段の事情のない限り考えにくいことである。

 したがって,懲戒請求事由3は認めることができない。

5 懲戒請求事由4について

(1)Aが問題とする事務ミス等は,(1)〜(28)の28項目に亘るが,これらを大まかに分類すると以下のとおりである。

仝躓や間違いを問題とするもの

(1),(2),(8),(10)〜(22),(26)

遅刻を間題とするもの

(3), (24),(25)

失念若しくは虚偽主張を間題とするもの

(4),(7),(23),(28)

ぢ嬲・事務ミスを問題とするもの

(5),(6),(9),(27)

(2)誤記や間違いについて((1),(2),(8),(10)〜(22),(26))

 Aが問題とする誤記や間違いは,一つ一つは些細な誤記や間違いに過ぎず,これら誤記等によって裁判手続上支障が生じた等の事情も認められないから,これら些細な誤記等が度重なったからと言って,これが非行に該当するとは認められない。

(3)遅刻について((3),(24),(25))

 萩谷麻衣子の遅刻は,いずれも数分程度のものと認められるから,この程度の遅刻が複数回あったからといって,非行に該当するとは認められない。

(4)失念若しくは虚偽主張について((4),(7),(23),(28))

 平成30年○○月の面会交流日程の提示(28)については,萩谷麻衣子は平成30年○○月○○日にAに連絡していることが認められる (乙21) から,連絡を失念したと認めることはできない。

 その余((4),(7),(23))については,萩谷麻衣子がこれらの事項を失念したからといって,それが非行に該当しうるようなものとは認められない。また,萩谷麻衣子が,Aが指摘する事項について知りながら意図的に虚偽の主張をしたと認めるに足りる証拠もない。

(5)怠慢・事務ミスについて((5),(6),(9),(27))

 萩谷麻衣子は,面会交流日の日程調整については,適宜これを実施し,面会交流も現に実施されていることが認められる。また,離婚訴訟の弁論期日における約束については,約束の事実を認めるに足りる証拠はないし,Aの指摘する事実があったとしてもそれが直ちに非行に該当するものでもない。

(6)以上のとおりであり,いずれも非行に該当するものとは認められない。

 6 懲戒請求事由5について

 Aは,離婚訴訟の準備手続において提出した書証に関する証拠説明書を当日提出しなかったこと,及び証拠説明書の提出の有無を裁判官に対して質問したことが非行に該当すると主張するが,Aの指摘する事実自体が,非行に該当するものとは認められない。

7 懲戒請求事由6について

 Aは,婚姻費用分担調停事件において裁判所に提出した委任状の日付が空欄であったことが非行に該当すると主張するが,このような事実が非行に該当する余地はない。

8 懲戒請求事由7について

 萩谷麻衣子が,Aに対して,「いい加減なことは言わないで欲しい」 旨を発言したことは認められるものの,Aを威嚇する言動をしたと認めるに足りる証拠はない。

9 懲戒請求事由8について

 Aは,事前の連絡等もないまま,一方的に書類を持参の上,萩谷麻衣子の事務所のポストに投函したものであり,書類受領確認依頼の電子メールもAが一方的に送信したものであることが認められる。

こ のような場合,特段の事情がない限り,萩谷麻衣子には,Aの電子メールに対して返答すべき義務があるとは認められないし,その後平成28年○○月○○日には,Aからの求めに応じて受領した旨の返信も行っているのであるから,非行に該当する事実は認められない。

10 懲戒請求事由9について

 Aが指摘する萩谷麻衣子の発言が虚偽であると認めるに足りる証拠もないし,その発言内容も相当性を欠くなど非行に該当する余地があるものとも認められない。

11 懲戒請求事由10について

 面会交流審判では,学校行事への参加に関して「相手方(B)は,申立人(A)が,未成年者らの学校及び保育園の行事に参加することを認めなければならない」とされているだけであり,BがAの学校行事への参加に積極的に協力すべき義務を負っているものではないし,萩谷麻衣子が,A・B間の連絡窓口になっているからといって,Aからの上記質問事項について回答しなければならない義務を負っているものでもない。

12 懲戒請求事由11について

(1)Aは,Aが平成29年○○月○○日に送信した甲11の電子メール(○○月の宿泊面会交流に関する連絡)について,萩谷麻衣子がその存在を見落としまたはその存在を失念したこと,及びAが甲11で宿泊面会交流の実施時間を既に連絡済みであったにもかかわらず,萩谷麻衣子は実施時間を間い合わせる甲12の電子メールを送信したことを問題とするものである。
 しかしながら,萩谷麻衣子は,Aから甲11の電子メールを受信した翌日には,Bへ転送して連絡している(乙16)ことが認められるから,「その存在を見落としまたは失念した」との事実は認められない。
 また,既に連絡を受けていた面会交流の実施時間について,重ねて確認したからといって,そのことが直ちに非行に該当するものではない。

 (2)Aは,平成29年○○月に実施した宿泊面会交流において,AがBに子らを引き渡すべき時間が1時間遅れる(18時から19時に遅れる)旨の電子メール(甲13)を萩谷麻衣子に送信した(○○月○○日16時17分送信)にもかかわらず,萩谷麻衣子がこれを見落とし,時間(18時)になっても待ち合わせ場所にAが現れなかったことに対し,Bに警察に「子供が誘拐された」と申し出ることを指示し,警察を巻き込んだ騒ぎを引き起こす結果になったことは,非行に該当すると主張するものである。
 しかしながら,Aが萩谷麻衣子宛てに電子メール(甲13)を送信したのは,子らの引渡予定時間の直前であり,しかも当日は土曜日であって,萩谷麻衣子は当該時間帯には事務所を不在にしていたため,電子メールを確認することが困難な状況にあったことが認められる。加えて,萩谷麻衣子は,Bからの(Aが約束の時間に現れないとの)連絡を受けた後,Aの携帯電話に架電したりショ−トメールを送信する等してAとの連絡を試みていたことが認められ,他方,Aとしても事務所に架電する等の措置をとれば萩谷麻衣子と連絡を取ることが可能な状況にあった (当時,事務所にかかってきた電話は萩谷麻衣子の携帯電話に転送されるようになっていた)にもかかわらず,Aは甲13の電子メールを送信した他には連絡手段を何ら取っていないこと等の事情も存することが認められるから,萩谷麻衣子が,甲13の電子メールを直ちに確認しなかったからと言って,そのことが直ちに非行に該当すべき事由となるものではない。
 また,警察への連絡については,萩谷麻衣子は,Bが警察に相談に行くことを容認したことは認められるものの,より積極的にBにこれを指示したと認めるに足りる証拠はないし,当時のAとB間での紛争の状況 (離婚や子の親権・監護権を巡って激しく争っている最中であり,特に子の監護に関しては,Aから児童相談所に虐待通報がなされる等苛烈な対立があったという状況)からして,Bが警察に相談に行く こともやむを得ないものと言うべきであるから,萩谷麻衣子がこれを止めずに容認したからと言って,これが非行に該当するものとは認められない。

13 懲戒請求事由12について

 萩谷麻衣子には,Aから一方的に送付されてきた甲11の要求内容に応じなければならない義務がある訳ではないし,甲11に対しては,萩谷麻衣子より翌日返信した乙19の電子メールにて,「子供が面会できない体調の場合には,Aに連絡する」旨を返答しているから,非行に該当する事由は何ら認められない。

14 懲戒請求事由13について

 乙20の1〜20の電子メールのやりとりによると,A・萩谷麻衣子間では,上記冬期休暇中の宿泊面会の実施日について調整を行っていたことが認められるから,この時期に宿泊面会が実施できなかったのは,日程調整が不調に終わった結果に過ぎず,これが萩谷麻衣子の責任によるものであるとは認められない。

15 懲戒請求事由14について

 Aの主張するような「前月○○日までに翌月の実施日を提示する」との確定的な約束があったと認めるに足りる証拠はない。Aは,萩谷麻衣子の甲16の電子メールにおいて,「日程については,Bさんの方から候補日を提示して欲しいとの希望でしたら,Bさんの方で候補日を伝えます。前月○○日までに伝えることは構いませんが・・・」と記載されていることを根拠に,かかる合意があったと主張しているが,甲16の電子メールの上記記載からは,「○○日までに連絡するように努める」という趣旨を超えて,「義務として○○日までに必ず連絡する」旨を確定的に約したとまでは認められない。

 加えて,萩谷麻衣子は,○○月○○日には候補日を連絡しており,連絡が数日遅れたことによって面会交流の実施に重大な支障が生じた等の事由も認められない。

16 懲戒請求事由15について

 Aが指摘するような萩谷麻衣子の発言を認めるに足りる証拠はない。

17 懲戒請求事由16について

 平成30年○○月○○日(○曜日)になされたAの連絡に対して○○日(翌週の○曜日)までに返答がないからと言って,返答が著しく遅れていると評価することはできないし,萩谷麻衣子は○○月○○日(翌週の○曜日)には応諾する旨の返答を行い,面会交流も支障なく実施されているのであるから,非行に該当する事由は認められない。

18 懲戒請求事由17について

 平成30年○○月の面会交流実施候補日については,同年○○月○○日に実施された面会交流調停期日においてBから調停委員を介してAに連絡されたか,あるいは同日付けで萩谷麻衣子からA宛てに送信された電子メール(乙25)によって,Aに伝達された結果,支障なく実施されたことが認められる。

 なお,Aは,萩谷麻衣子が予告なくメールアドレスを変更したため自分への電子メールが届かなくなったとも主張するが,そのような事実を認めることはできない。

19 懲戒請求事由18について

 甲18の書面は,当該授業参観の後に茶話会及び保護者会が開催されることとなっていた関係上,Bの希望として「遠慮頂きたい」旨を申し入れたものであることが認められ,このことがAの参加を正当な理由なく妨害したものであるとは認められない。そして,このような事情のない他の授業参観に関しても,Aの参加を正当な理由なく妨害した等の事情は認められない。

20 懲戒請求事由19について

 Aが主張する横領行為を疑うに足りる事情は存しないし,これを認めるに足りる証拠もない。

21 懲戒請求事由20について

 Aが指摘する,甲21の記載は以下のとおりである。

 「審判官の意見も 『現在離婚訴訟において離婚原因を争っている最中で,且つ原告の被告に対する不信感が相当に強い中で,子供達の年齢を考えても宿泊面会を実施することは子供達に精神的負担になる可能性もある』というものであった。」
 上記記載は,審判官から,「両親が激しく争っている状況下で宿泊面会を実施することは子供達にとって精神的負担になる可能性もある」との指摘があったという趣旨に留まるものであり,Aが主張するような「宿泊面会を実施すべきでない」 との意見表明があった旨の記載ではない。また,萩谷麻衣子が,Aが主張するような意図をもって,敢えて虚偽の主張をしたと認めるに足りる証拠もない。

22 懲戒請求事由21について

 Aの甲23による 「面会交流時の連絡方法に関する問い合わせ」の内容は,以下のとおりのものであることが認められる。

 「○○月○○日付の当方宛FAXにおいて,『ショートメールで送ってください』とあります。しかし,ショートメールは電子メールと同様,客観的に連絡が存在したかどうかを確かめる手段がないため,使用できません。あなたはまた,『ショートメールを受け取っていない』『ショートメールを見ていなかった』『携帯電話を置き忘れた』などと言い逃れをして,再び,面会交流時に警察に誘拐通報を行ったりする可能性があります。・・・・・客観的に連絡の存在証明が可能であり,あなたが責任を持って連絡を受けられる,他の連絡手段と連絡先を提案してください。」

 これは,萩谷麻衣子側より提示された「ショートメールでの連絡」に対して,Aが合理的な理由なくこれを拒否し,他の連絡手段の提示を迫る内容のものであり,これに対して,萩谷麻衣子が何らの返答をしなかったからといって,非行に該当するものではない。
 以上より,懲戒請求事由1ないし21は,いずれも認められない。

 

 よって,主文のとおり議決する。

 

平成30年9月21日

 

東京弁護士会綱紀委員会第2部会

部会長 川村理

議決書(前編) −萩谷麻衣子氏の行為への弁護士会の判断−

平成28年東綱第668号

 

議決書

 

懲戒請求者         

 

〒107−0052

東京都港区赤坂6−5−38

ファミールグランスイート赤坂708

萩谷麻衣子法律事務所

被調査人  佐々川 麻衣子

(登録番号24434)

〔職務上の氏名 萩谷 麻衣子〕

 

 当委員会第2部会は,頭書事案について調査を終了したので,審議のうえ,以下のとおり議決する。

 

主文

 

 萩谷麻衣子につき,懲戒委員会に事案の審査を求めないことを相当とする。

 

事実及び理由

 

第1 事案の概要

 本件は,AとBの間の離婚紛争につき,Bの代理人であった萩谷麻衣子が,その事件処理に当たり,Aを脅迫するなど不適切な行為をしたとして懲戒請求がなされた事案である。

 

第2 前提事実

 1 AとBとの紛争

 AとBは,平成19年○○月○○日に婚姻し,二人の間には,長男(平成○○年生まれ)と次男(平成○○年生まれ)の二人の子がある。

 Bは,平成27年○○月頃,二人の子を連れて家を出て,以後AとBは別居状態にある。

 そして,A・B間では,離婚を巡る紛争,子らとの面会交流に関する紛争等が生じた。

2 AとBとの間の裁判手続

 AとBとの間では,現在に至るまでに以下の裁判手続等が行われている。

 なお,離婚訴訟及び面会交流申立事件については、CがAの代理人に就いている(但し,離婚訴訟については,代理人就任は途中から)

(1)夫婦関係調整調停等

 平成27年○○月○○日にBが申し立てたが(東京家庭裁判所平成27年(家イ)第○○○○号),同年○○月○○日,不調により終了した。

(2) 離婚請求訴訟

 平成27年○○月○○日,Bが提訴し(東京家庭裁判所平成27年(家ホ)第○○○号),Aもこれに反訴を提起した(東京家庭裁判所平成28年(家ホ)第○○○○号)。

(3) 面会交流

 平成27年○○月○○日,Aが調停を申し立てたが(東京家庭裁判所平成27年(家イ)第○○○○,○○○○号),不成立により審判に移行し(東京家庭裁判所平成28年(家)第○○○○,○○○○号),平成28年○○月○○日に審判(乙14)がなされた。

(4)子の監護者指定審判・子の引渡審判・子の引渡仮処分

 平成28年○○月,Aが申し立てた。

3 子らとの面会交流を巡る紛争

 A・B間では,別居後もAと子らとの面会交流を実施していた。面会の頻度・程度は,別居当初の平成27年○○月〜○○月は,おおむね週に1回,各8〜9時間程度であったが,平成27年○○月・○○月は,月に2回,各8〜9時間程度であった。

 ところが,その後の平成27年○○月○○日,Aが東京都児童相談センターに対して,「Bが子らを虐待している」 旨の通報をした。これを受けて,Bは,「事実関係の確認もないままに一方的に虐待通報がされるような状況においては,円満な面会交流は実施できない」として,「今後は面会交流のルールを裁判所できちんと決めて実施したい」旨をAに対して伝えた上,面会交流を一事停止した。

 その後平成27年○○月に面会交流は再開され,以後はおおむね月に2回,各4時間程度実施されていた。

 これら面会交流の日程調整は,主にA・萩谷麻衣子間のメールのやりとりで行われていた。

 なお,この面会交流に関しては,上述のとおり,面会交流停止中の平成27年○○月○○日に,Aが面会交流調停を申し立て,後に審判移行して,平成28年○○月○○日,以下の内容を骨子とする審判が出されている(乙14)。

^焚爾里箸り面会交流すること

(ア)頻度                              月に2回

(イ)面会交流時間 土日祝日は7時間程度

                                                 平日は2時間程度    

(ウ)日時・場所・方法等   協議して定メール

∩姐爐量明椶鵬辰─でに3回,1泊ないし2泊の宿泊を伴う面会交流をすること

3惺珊垰等への参加を許容すること

つ甲砲侶搬單渡辰膨樟榲渡辰鬚けることを許容すること

4 萩谷麻衣子に対する損害賠償請求訴訟

 Aは,萩谷麻衣子が後記懲戒請求事由1乃至3の不法行為及びその他の不法行為(BのAに対する暴力及び子の略取行為の教唆や離婚調停事件における虚偽主張等)を行ったことを理由として,東京地方裁判所に損害賠償請求訴訟(東京地方裁判所平成29年(ワ)第○○○○号)を提起したが,平成29年○○月○○日,Aの請求を棄却する判決が下されている(乙15)。

 

第3 A事由の要旨

1 懲戒請求事由1 (電子メールによる脅迫)

 萩谷麻衣子は,Aに対して,「財産分与の条件を呑まなければ子供達と会わせない」と脅迫する旨の電子メールを送付した。即ち,萩谷麻衣子は,Aに対する電子メールで,「面会交流のル−ル作りと財産分与については並行して話したい」(甲1,乙1),「離婚が成立すれば,早ければ9月あるいは10月上旬からスムースに面会交流の実施ができる」(甲2),「早期のお子樣との面談が実施されたら,Aさんはこちらの提示した離婚条件を承諾されるのでしょうか?」(甲3)と述べ,面会交流の開始と引き換えに萩谷麻衣子が示した財産分与の条件を呑むよう繰り返し脅迫した。

 これは,萩谷麻衣子及びBによる親権妨害行為であるだけでなく,Aを脅迫することにより,財産分与において金銭的に有利な条件を引き出そうとした恐喝行為であって,萩谷麻衣子はかかる親権妨害及び恐喝の教唆及び幇助を行ったものであり,非行に該当する。

2 懲戒請求事由2(意見書による脅迫)

 萩谷麻衣子及びBが平成28年○○月○○日付けで東京家庭裁判所へ提出した「調査嘱託及び文書送付嘱託についての意見書2」において,かねてから面会交流時の体調管理のために子供達の健康状態を随時教えて欲しいと求めていたAに対して,Aが文書送付嘱託を申し立てたことを理由に「今後子供達の健康状態をAへ伝えることはできない」と述べた。

 これはAが文書送付嘱託を撤回しなければ,子供達の健康状態を不開示にし,子供達の健康を危険に晒すことをBが宣言した脅迫行為である。萩谷麻衣子は,かかる脅迫の教唆及び幇助を行ったものであり,非行に該当する。

3 懲戒請求事由3(名誉毀損)

 萩谷麻衣子は,Bに対して,「Aの性格は病気だ」と発言し,Aの名誉を毀損した。これは非行に該当する。

 4 懲戒請求事由4(虚偽主張・不注意かつ怠慢な事務処理の繰り返し)

 萩谷麻衣子は,以下の(1)〜(28)に揚げる虚偽主張や不注意かつ怠慢な事務処理を,一般に許容されるケアレスミスのレベルをはるかに超える頻度及び内容において繰り返した。これは非行に該当する。

(1)平成27年○○月○○日付けで提出した夫婦関係調整(離婚)申立書において,「相手方は申立人に対し」と記述すべきところ,間違えて「申立人は相手方に対し」 と記載した。

(2)平成27年○○月○○日の弁論準備手続(離婚訴訟)において,別居日(平成27年○○月○○日)を同年○○月○○日と間違えた。

(3)平成27年○○月○○日午前10時開始の夫婦関係調整調停期日の開始時刻に遅刻した。

(4)夫婦関係調整調停期日において,A提出のローン返済表について,既に裁判所を通じて受領済みであるにもかかわらず,受領したことを失念し,または意図的に「まだ受け取っていない」と虚偽の主張をした。

(5)平成28年○○月○○日にAの代理人から同年3月の面会交流日程に関する調整等に関して電子メールで依頼を受けたが,同年○○月○○日に「メールがなぜか迷惑メールボックスに振り分けられていたためメールを読んでいなかった」という電子メールをAの代理人に送付し,Bと面会交流日の調整等を怠っていたことを認めた。

(6)平成28年○○月○○日にBから同年○○月の面会交流実施候補日を電子メールで受け取っていたにも関わらず,同年○○月○○日に「面倒な会社の破産申立事件を受任し関係者から多数のメールが来るためメールの確認が漏れた」という電子メールをAの代理人に送付し,面会交流実施候補日をAの代理人へ伝達することを怠っていたことを認めた。

(7)平成28年○○月○○日の弁論準備手続(離婚訴訟)において,同年○○月○○日にAの代理人から電子メールで受信していた「婚姻関係財産一覧表」について,受領したことを失念し,または意図的に「まだ受け取っていない」と虚偽の主張をした。

(8)平成28年○○月○○日付けで提出した証拠説明書(離婚訴訟)において,事件番号を間違えた。

(9)平成28年○○月○○日の弁論準備手続(離婚訴訟)において,Bが保有する金融機関口座について「確認する」と発言したが,同年○○月○○日の弁論準備手続においても,Bへの確認を怠っていることを自ら認めた。

(10)AとBの間で係属中の面会交流調停が審判移行になったものと思い込み,平成28年○○月○○日付けで提出した準備書面(離婚訴訟)の中で「審判移行となった」と述べた。

(11)平成28年○○月○○日,Aが調査嘱託及び文書送付嘱託をしていないにもかかわらず,「調査嘱託及び文書送付嘱託についての意見書」と題した,目的不明の書類を東京家庭裁判所家事第○部○○係に対して提出した。

(12)平成28年○○月○○日付けで提出した証拠説明書(離婚訴訟)において,作成年月日を空欄とし,かつ事件番号を間違えた。

(13)平成28年○○月○○日付けで提出した証拠説明書(離婚訴訟)において,事件番号を間違えた。

(14)平成28年○○月○○日付けで提出した準備書面(離婚訴訟)において,「被告が原告に送金した」と記述すべきところを「原告が被告に送金した」 と間違えて記述した。

(15)平成28年○○月○○日付けで提出した証拠説明書(離婚訴訟)において,事件番号を間違えた。

(16)平成28年○○月○○日付けで提出した文書送付嘱託申立書1(離婚訴訟) において,事件番号を間違えた。

(17)平成28年○○月○○日付けで提出した文書送付嘱託申立書2(離婚訴訟)において,事件番号を間違えた。

(18)平成28年○○月○○日付けで提出した文書送付嘱託申立書2(離婚訴訟)において,「3 原告準備書面「第3」 「1」について」と記述すべきところを,「3 原告準備書面「第3」 「2」について」と間違えて記述した。

(19)平成28年○○月○○日付けで提出した面会交流調停の主張書面の証拠書面番号について,「乙1号証の1」,「乙1号証の2」とすべきところ,「甲1号証の1」,「甲1号証の2」と間違えて記述した。

(20)平成28年○○月○○日付けで提出した証拠説明書(離婚訴訟)において,事件番号を間違えた。

(21)平成28年○○月○○日付けで提出した準備書面(離婚訴訟)において,前任の裁判官の名前を間違えた。

(22)平成28年○○月○○日付けで提出した証拠説明書(離婚訴訟)において,事件番号を間違えた。

(23)平成28年○○月○○日に提出した同月○○日付けの陳述書(離婚訴訟)において,資料の添付を忘れた。

(24)平成28年○○月○○日の弁論準備手続(離婚訴訟)に遅刻した。

(25)平成28年○○月○○日午前10時から予定されていた面会交流審判に遅刻し,午前10時4分に書記官室に現れた。そして出席カ−ドに氏名を記入しながら書記官に対して「ごめんなさい,ちょっと打ち合わせをしていたので」 と釈明する様子が見られた。

(26)本懲戒請求手続の平成30年○○月○○日付け準備書面で乙22〜24号証を提出したにもかかわらず,平成30年○○月○○日付け準備書面においても乙22〜23号証を提出したため,異なる証拠について附番が重複している。この証拠の附番に関するミスは,他の無数の萩谷麻衣子の職務上の失態と併せて考慮すれば,改めて萩谷麻衣子が弁護士としての社会的信頼を得るために必要な能力を有していないことを示すものである。

(27)平成30年○○月の面会交流日について,既に○○日と○○日に実施することが決まっていたにもかかわらず,突然,「○○日の面会交流日を○○日に変更したい」との連絡を理由の説明なく,一方的に行った。しかし,Aが○○日は不都合である旨を連絡すると,再び理由の説明なく「やはり○○日にする」との連絡を行った。この面会交流日調整に関する混乱について,AがFAXで説明を求めたにもかかわらず,萩谷麻衣子はこれを無視し,返答してこない。したがって,この日程調整に関する混乱は,萩谷麻衣子の事務ミスによって発生した可能性が高い。

(28)萩谷麻衣子は,面会交流実施日の調整に関して,平成30年○○月○○日までにAに提示すべき平成30年○○月の面会交流日につき,平成30年○○月○○日朝までの段階においてAに提示することを失念した。

5 懲戒請求事由5(証拠説明書不提出)

 萩谷麻衣子は,平成28年○○月○○日午前10時開始の離婚訴訟の準備手続において,証拠として既に提出していた甲30号証(CDR)について,「私は証拠説明書を付けていなかったんですか」と自分自身の行為の有無について裁判官に対して質問を行った。この発言は,萩谷麻衣子が,代理人として行った自分の行為を把握できていないことを示している。

 また,その後,萩谷麻衣子は,同準備手続において,甲30号証に関する証拠説明書の提出を忘れていたことを認めた。

 以上の萩谷麻衣子の行為は,弁護士としての品位だけでなく,社会的常識をも逸脱した行為であり,非行に該当する。

6 懲戒請求事由6(委任状の日付空欄)

 萩谷麻衣子は,代理人として平成27年○○月○○日付けで東京家庭裁判所に提出した婚姻費用分担調停申立書の添付書類のうち,手続代理委任状について,日付を空欄とした(甲8)。

 書類の日付は,当該書類の尤も基本的な記載事項であり,日付の入っていない手続代理委任状が委任状としての要件を満たしているとは言えない。特に当該委任状に基づく調停及び審判や裁判においては,萩谷麻衣子が依頼人に対して計画的な子供の連れ去りや偽装DVを教唆していた可能性があることから,萩谷麻衣子が依頼人から委任された時期等が問題となっているものである。萩谷麻衣子は,自身が子供の連れ去りや偽装DVを教唆した事実を隠蔽するために,意図的に日付の入っていない手続代理委任状を裁判所に提出した可能性が高く,これは裁判所を欺く非行に該当する

7 懲戒請求事由7 (裁判外での威嚇行為)

 萩谷麻衣子は,平成28年○○月○○日午前10時開始の面会交流審判終了後,一旦退廷したが,その後法廷内に戻り,法廷内で同審判の担当書記官と事務的な打ち合わせをしていたAに対して,「さっきあなたは(審判で)聞き捨てならないことを言いましたね」などと言い放ち,Aを威嚇した。

 相手方代理人である萩谷麻衣子が申立人であるAの審判での発言について,審判外で上記威嚇を行うのは極めて異常であり,弁護士としての品位を欠く行為である。

 萩谷麻衣子によるこの発言は,Aを威嚇し,その後の審判におけるAの主張を抑制することが目的であったことは明らかである。審判において相手側の主張に反論があるのであれば,それは審判の開廷中,または審判に提出する主張書面等,審判手続において行われるべきである。萩谷麻衣子が審判手続外において相手側に直接行った行為は,相手側の審判での主張を抑制する目的で行われた点において,裁判の公正性を害するものであり,弁護士として極めて不適切な非行行為である。

8 懲戒請求事由8(書類受領の確認を怠ったこと)

 Aは,平成28年○○月○○日,仮処分申立事件の主張書面等関係書類を萩谷麻衣子の事務所にポスト投函し,その後,萩谷麻衣子に対し電子メールにより書類受領の確認を求めた。しかし,萩谷麻衣子は,意図的にまたは不注意により,電子メールに返信せず放置した。

 萩谷麻衣子は,書類を受領し,受領の確認を求められていたのであるから,書類を受領した旨を伝える責任があったことは明らかである。

 それにもかかわらず,萩谷麻衣子が書類を受領した旨の返信を行ったのは,書類受領から1ヶ月以上が経過した平成28年○○月○○日である。これは,Aが本懲戒請求手続の平成28年○○月○○日付け主張書面3において,本件を指摘した後のことであり,Aが指摘した時点において,書類受領の確認を行っていなかった事実に変わりはない。 これは非行に該当する。

9 懲戒請求事由9 (訴訟準備手続での虚偽答弁)

 萩谷麻衣子は,平成29年○○月○○日15時30分より行われた離婚訴訟の準備手続において,担当裁判官より「(別に行われている子の監護者の指定審判において) 調査官調査が終了しているのに,まだ監護者指定の決定が出ないのはなぜか」との質問に対して,「(決定が出ない理由に関して) 裁判所からいろいろ聞いていることがあるが,(Aが同席している)この場では言えない」 と発言した。

 この発言が事実であれば,萩谷麻衣子が承知し,Aは承知していない何らかの理由により審理が引き延ばされており,審理の公正性が害されている可能性を示すものである。

 しかし,Aが審判事件の担当書記官に確認したところ,「審判の決定が出ない理由について裁判所が萩谷麻衣子とやりとりをした事実はない」とのことであり,萩谷麻衣子の上記答弁は虚偽であることが明らかとなった。これは弁護士の信用を害しその品位を失うべき非行である。

10 懲戒請求事由10(面会交流妨害)

(1)平成29年○○月の授業参観に関する電子メール無視

 萩谷麻衣子は,平成29年○○月に行われた長男が通う小学校の授業参観の内容をAに通知しなかった。そのため,Aは長男の授業参観に参加できなかった。

 Aは,萩谷麻衣子に対して,授業参観の日時や場所の通知をしなかった理由について,同月8日に電子メールで問い合わせたが,萩谷麻衣子は一切返答せず無視している。また,Aは,子の監護者の指定審判申立事件の準備書面(平成29年○○月○○日付け)でもこのことを指摘したが,萩谷麻衣子からの説明はなかった。

(2) 平成29年度の行事予定表に関する電子メール無視

 Aは,平成29年○○月○○日,萩谷麻衣子に対して,面会交流審判の決定に基づいて,平成29年度の保育園(次男)及び小学校(長男)の行事予定表を送るように電子メールで求めたが,萩谷麻衣子は,一切返答せず,無視を続けている。また,当該行為について,子の監護者の指定審判申立事件の準備書面(平成29年○○月○○日付け)において指摘したにもかかわらず,萩谷麻衣子からの説明はない。

(3)面会交流審判の決定において,BはAを長男の学校行事に参加させるよう義務づけており,さらに萩谷麻衣子は,Aに対し,「面会交流審判決定後も,面会交流に関してBへ直接の連絡はせず,萩谷麻衣子に対して連絡をするように」と求めていることから,萩谷麻衣子は面会交流審判での決定に基づくAからの問い合わせに対して,適切に回答する義務を負っている。それにもかかわらず,当該義務を履行しない上記(1)(2)の萩谷麻衣子の対応は,弁護士の信用を害しその品位を失うべき非行である。

11 懲戒請求事由11(依頼者への連絡不備)

(1)宿泊面会交流時間の連絡見落とし

平成29年○○月○○日,萩谷麻衣子は,Aから,Aと長男及び次男との宿泊面会交流の日程と時間に関する伝達を電子メールにより受けた(甲11)。しかし,萩谷麻衣子は,当該連絡の存在を見落とし,またはその存在を失念した。
 その後,萩谷麻衣子は,宿泊面会交流直前の同年○○月○○日,既にAが甲第11号証により面会交流時間を回答済みであるにもかかわらず,面会交流時間に関する問い合わせをAに対して再度行った(甲12)。

(2)引渡時間変更の連絡見落とし

 萩谷麻衣子は,Aが平成29年○○月○○日○○時○○分に送信した電子メール(甲13)を見落とした。当該電子メールは,「子供の引渡時間を,18時から19時に変更したい」との内容であった。萩谷麻衣子による当該電子メールの見落としにより,Bに引渡時間変更の連絡が届かなかった。

 そのため,Bは,引渡予定時刻に引渡場所に赴いたが,Aが現れないため,萩谷麻衣子に相談をした。この相談を受けた萩谷麻衣子は,Aからの連絡メールを確認することなく,Bに「警察に未成年者らが誘拐されたと申し出るように」と指示した。そのため,Bは同日18時40分頃,交番に「子供が誘拐された」と申し出たため,警察を巻き込んだ騒ぎを引き起こすこととなった。

(3)萩谷麻衣子は,Aに対して,「Bに直接連絡を取らず,Bに連絡すべき内容は,萩谷麻衣子に連絡するように」と求めており,萩谷麻衣子がAに提示している唯一の連絡手段が電子メールである。Aは,萩谷麻衣子から事務所への休日の電話が萩谷麻衣子の携帯電話に転送されるとの説明を受けていなかったため,休日も萩谷麻衣子への電話連絡が可能であることを知らなかった。したがって,萩谷麻衣子は,Bの代理人として,Aから送信されてきた電子メールを迅速に,かつ漏れや間違いなくBに対して伝える職務上の義務を負っている。また,平成29年○○月○○日の引渡時間変更について,萩谷麻衣子はAが子供達を連れてAの実家に帰省していたことを知っていたのであるから,誘拐通報の前に,少なくとも自らもしくはBに指示して,Aの実家へ連絡の上状況を確認すべきであった。
 しかしながら,萩谷麻衣子はそのような義務を履行せず,特に上記(2)は萩谷麻衣子の連絡ミスにより,警察を巻き込んだ騒ぎを引き起こした点において,その責任は重い。
 加えて,これまでも「メールが迷惑メールに入っていたためメールを読んでいなかった」,「破産事件を受任し関係者から多数のメールが来るためメールの確認が漏れた」などと称し,裁判上の文書のやりとりや,面会交流の調整に関するミスを何度も繰り返している。萩谷麻衣子が繰り返し裁判期日に遅刻していることも含めて,職務に真面目に取り組む気がないことは明らかである。
 以上のような萩谷麻衣子の行為は,弁護士の信用を害しその品位を失うべき非行である。

12 懲戒請求事由12(面会交流時の未成年者らの体調の不開示)

 Aは,かねてから萩谷麻衣子に対して,面会交流実施時に,直前の子供達の健康状態について開示するよう求めているにもかかわらず,萩谷麻衣子はこれを実施していない。

 平成29年○○月○○日の面会交流において,長男の体調が悪かったにもかかわらず,萩谷麻衣子からは,面会交流前に長男の健康状態に関する連絡は一切なかった。また,この件に関して,Aは萩谷麻衣子に対し,今後の子供達の健康状態の開示方法について明らかにするよう求めたが(甲11),萩谷麻衣子はこれを黙殺しあるいは見落とし,一切回答していない。

 仮に,健康状態を開示しないことが依頼人の強い意向であったとしても,そのような未成年者らの福祉を明らかに害する内容の意向に従うべきでないことは明らかであり,萩谷麻衣子の行為は,未成年者らの健康と福祉に反するもので,弁護士の信用を害しその品位を失うべき非行である。

13 懲戒請求事由13(審判内容を理解するため必要な法的知識の不足)

 平成28年○○月○○日に下された面会交流審判(乙14)において,「長期休暇(夏期休暇,冬期休暇,及び春期休暇)期間中にそれぞれ1回ずつ,1泊2日ないし2泊3日の宿泊を伴う面会交流を認めなければならない」と定められているにもかかわらず,Bは,平成29年末から平成30年初めの冬期休暇において宿泊面会交流を実施しなかった。これは,Bが,宿泊面会の実施は冬期休暇中でなくても構わないものだと誤解していたことによるものであった(その後に申し立てられた面会交流調停において,B自身が調停委員にその旨釈明した)

 萩谷麻衣子は,面会交流に関して,審判の決定をBに説明し,これを遵守するように促すべき立場にある。しかし,Bの上記釈明は,萩谷麻衣子が審判の決定内容を十分に理解するための法的知識を欠いているか,または審判の決定内容を十分に読んでおらず,Bに対して審判の内容を説明できていないことを示すものである。これは弁護士の信用を害しその品位を失うべき非行である。

14 懲戒請求事由14(日帰り面会交流の連絡の怠り)

 萩谷麻衣子は,面会交流に関して,Bの代理人として,Aとの間で実施日の調整を行っている。萩谷麻衣子は毎月,前月15日までに翌月の面会交流実施日をAに対して提示する約束をしているが,平成30年○○月○○日までに提示すべき平成30年○○月の面会交流日程について,平成30年○○月○○日朝の段階において,Aに提示することを失念し,または意図的に提示していない。

 これが,萩谷麻衣子による失念であれば,上記懲戒請求事由4で指摘した一般に許容されるレベルを超える多数のケアレスミスの一つである。意図的に行われたものであれば,面会交流実施への妨害行為であり,未成年者らの福祉を損なうものであって,弁護士の信用を害しその品位を失うべき非行である。

15 懲戒請求事由15 (依頼人に対する侮辱発言)

 萩谷麻衣子は,Bから受任した案件に関して,「今後,飛び込みの仕事はスジが悪いから受けたくない」 などと述べ,依頼人であるBを侮辱する発言を周囲の人間に対して行っている。

 萩谷麻衣子は,離婚調停期日の際,東京家庭裁判所待合室において,離婚に伴う財産分与の話を大声で騒ぎ立てて同室者の奪蹙を買い,心ある当該同室者からの通報によって,萩谷麻衣子がAに関して「病気である」などとBに対して述べ,Aを侮辱していたことが判明している。

 このような依頼人や裁判の相手方を公然と侮辱する行為は,弁護士の信用を害しその品位を失うべき非行である。

16 懲戒請求事由16(平成30年○○月実施予定の面会交流日時調整連絡の怠り)

 Aは平成30年○○月○○日,萩谷麻衣子の事務所に架電し,審判により定められた子供達との日帰り面会交流及び宿泊面会交流の○○月の候補日について,予め萩谷麻衣子から提示があった範囲で提案し,その諾否については電話または郵便にて回答するよう要請した。なお,萩谷麻衣子側の相次ぐメールトラブルにより,現在Aと萩谷麻衣子との電子メール連絡は不通となっている。

 しかし,平成30年○○月○○日の時点において,萩谷麻衣子から未だ回答がない。萩谷麻衣子は,Aが要請したにもかかわらず,上記日時について依頼人に確認し,Aに回答する作業を怠っている。

17 懲戒請求事由17(平成30年○○月実施予定の面会交流日時調整連絡の怠り)

 Aは,平成30年○○月○○日,萩谷麻衣子の事務所に架電し,担当者に以下の内容を伝えるとともに,同日中に萩谷麻衣子の携帯電話にも架電して,留守番電話に以下の内容を伝えた。

 「平成30年○○月の面会交流実施候補日は○○月○○日までに提示される約束となっているが,まだ提示されていない。 早急に候補日を当方に伝えてほしい。萩谷麻衣子の電子メールはウイルス感染により使用不能になったと聞いており,その後は新しいメールアドレスからのメールも当方には届いていないため,連絡は電話または郵便でお願いしたい」

 しかし,平成30年○○月○○日時点において,萩谷麻衣子からは○○月の面会交流日候補について,依頼人であるBから提案があったかどうかを含め,一切連絡がない。

 萩谷麻衣子はBの代理人として,Aとの間で面会交流日程の調整を円滑に行う職務を負っている。したがって,Aから面会交流日について回答を求められている以上,依頼人から候補日について回答があったのであればその内容を伝え,回答がないのであれば回答がない旨を伝える必要がある。Aの打診から4日間が経過しても何ら対応を取らない状況から,萩谷麻衣子が代理人としての職務を怠っていることは明らかであり,非行に該当する。
 また,萩谷麻衣子は,自分のメールアドレスを予告なく突然変更し,当該メールアドレスから送信した電子メールについて,Aが繰り返し「受け取っていない」 と説明しているにもかかわらず,連絡がAに届いたかどうかの確認作業も怠り,他の手段を使用しようとすらしていない。 面会交流日程調整の電子メールが届いていない以上,電話や郵便など他の手段を使用し,確実に連絡を行う責任が萩谷麻衣子にあることは明らかであるにもかかわらず,このような手段を一切とらず,新規に開設したメールアドレスの使用に理由なく固執し,当面必要な面会交流の調整について自ら行わないのは,職務怠慢行為であり,非行である。

18 懲戒請求事由18 (新たな面会交流妨害行為)

 萩谷麻衣子がBの代理人を務めた面会交流事件の審判において,「Bは,Aが,未成年者らの学校及び保育園の行事に参加することを認めなければならない」と定められた(甲17)。

 しかしながら,萩谷麻衣子は,長男が通う小学校の授業参観への参加を求めたAに対し,「Aは監護者でないから,授業参観へ参加することを拒否する」旨の連絡を行った(甲18)。

 この面会交流拒否は審判に違反し,また非監護者であることを理由に面会交流を拒否することは,法的に完全に誤っている。これは,萩谷麻衣子が面会交流を妨害する意図をもって,虚偽の法知識(非監護者であることを理由に面会交流を拒否できる)をBに説明し,それによって面会交流の実施を妨害したと考えるのが自然である。

 このように,法的に虚偽の説明を依頼者に対して行うことにより,面会交流を妨害する行為は,弁護士の信用を害しその品位を失うべき非行である。

19 懲戒請求事由19 (予納郵券の横領)

 萩谷麻衣子は,A宛ての郵便物にいつも大量の少額切手(1円切手等)を貼付してきている(甲20)。これは,萩谷麻衣子が依頼者に返却すべき予納郵券を横領していることを示すものである。 これは弁護士の信頼を失墜させる非行である。

20 懲戒請求事由20(離婚訴訟における虚偽主張)

 懲戒請求事由4(10)で指摘した,「AとBの間で係属中の面会交流調停が審判移行になったものと思い込み,平成28年○○月○○日付けで提出した裁判準備書面(離婚訴訟)の中で『審判移行となった』と述べた」ことについて,これは単なる勘違いだけから生じたものではなく,萩谷麻衣子が離婚訴訟の裁判官を欺く日的で作為的な虚偽主張を行ったことにより生じたものである。

 即ち,萩谷麻衣子は,「審判官が,面会交流調停期日において,宿泊面会を実施すべきでないとの意見を表明した」旨を主張書面(甲21)で述べているが,このような事実はなく,逆に審判官は「自分は異動になるが,異動後の審判官によって,宿泊面会の実施について,調査官調査を実施するなどして検討したい」と全く反対の意見を述べていた。そして,実際に調停は継続し,その後,年3回の宿泊面会交流を実施すべきとの判断が審判官から下されたのである。したがって,萩谷麻衣子の上記説明は完全な創作に基づく虚言である。

 これは,当時AがBの面会交流への消極的態度を問題視していたことから,萩谷麻衣子は,「Bは面会交流に消極的ではないこと」を示すことを企図し,「審判官も宿泊面会交流は不要との意見を述べているのだから,依頼人が宿泊面会交流を実施しないからと言って,面会交流に消極的であるとは言えない」と,虚偽の事実に基づく反論をして,離婚訴訟の裁判官の判断を誤らせようとしたものであり,裁判所を欺く不適切な行為である。これは非行に該当する。

21 懲戒請求事由21(面会交流に関する連絡の失念・解怠,放置)

 Aは,平成30年○○月○○日に甲23号証のファクシミリを萩谷麻衣子に送付し,面会交流時の連絡方法に関する問い合わせを行った。しかし,平成30年○○月○○日時点において,萩谷麻衣子は一切回答をしていない

 萩谷麻衣子は,依頼者の代理人として,面会交流に関する連絡を自分に対して行うよう求めていることから,甲23号証に対して速やかに回答する責任を負っている。しかし萩谷麻衣子は,失念または懈怠により,その責任を果たしていない。 これは非行に該当する。

 また,Aが平成30年○○月○○日,東京弁護士会市民窓口に架電し苦情を申し入れたところ,萩谷麻衣子は,「答えるべきことは既に答えてある。答えていないことは依頼人との関係があって答えられない。」 と釈明した。これは,Aからの問い合わせを放置したものであり,非行に該当する。

居眠りした原田直子日弁連副会長への懲戒請求をしました

親権について考えるシンポジウムで、主催者代表として出席しながら居眠りをしていた、原田直子日弁連副会長(左写真)を、懲戒請求することにしました。本日、福岡県弁護士会に下記の内容の懲戒請求書を送付しました。

 

 

 

 

 

 

 

日弁連を代表するホストの立場で日弁連主催のシンポジウムへ出席しながら、呼びつけた講演者の前で人目もはばからず居眠りをする原田直子日弁連副会長(右写真)。この態度は、子供の利益に適う親権制度の構築に真剣に取り組んでいる講演者の方々を侮辱するものであって、許されません。

子供の利益への意識が乏しく、離婚後共同親権には常に後ろ向きな日弁連。共同親権について考えるシンポジウムを主催しても、その主催者が寝ているようでは、単なるポーズにしか見えません。原田直子氏も、離婚後共同親権には反対を公言しているようですが、このシンポジウムへの出席は、日弁連副会長になったために不本意にも割り振られた仕事だったのかもしれません。共同親権に前向きな雰囲気のシンポジウムで、共同親権に抵抗する原田直子氏のせめてもの意思表示が、「居眠り」だったのでしょうか。それにしても失礼ですね。

 

 

 

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福岡弁護士会会長

山口雅司 殿

令和元年12月25日

 

懲戒請求書

 

対象弁護士

原田 直子(登録番号18069)

〒810-0001

福岡県福岡市中央区天神2丁目14−8 福岡天神センタービル 4F

女性協同法律事務所

 

懲戒請求の趣旨

 福岡弁護士会会員である原田直子氏による、家事法制シンポジウム中の居眠り行為が、弁護士法第56条の「所属弁護士会の信用を害し、その他職務の内外を問わずその品位を失うべき非行」に該当するため、貴会が原田直子氏に対し、同条に基づく懲戒処分を下すよう求める。

 

懲戒請求の理由

第1 原田直子氏による居眠り行為

 令和元年12月21日午後1時から、日本弁護士連合会(以下「日弁連」という)主催により、東京の弁護士会館2階講堂「クレオ」BCにおいて「家事法制シンポジウム 今改めて「親権」について考える〜子の最善の利益の視点から〜」が開催された(甲1)。原田直子氏は同シンポジウムの冒頭、日弁連を代表する副会長の立場として、開会の挨拶を行った(甲2)。

 しかし原田直子氏は、シンポジウムが開催されている同会場において、日弁連を代表して出席する立場にありながら、公然と居眠り行為を行った。そして居眠りをする様子の動画がTwitterに掲載され話題となった(https://twitter.com/Tommy12523098/status/1208270705176956928?s=20)(甲3、甲4)。

かかる行為は、他の講演者やディスカッション出席者を侮辱する、極めて非礼な行為であり、福岡弁護士会および日弁連の信用を害する、品位を失うべき非行に該当することは明白である。

第2 原田直子氏の居眠り行為の背景と日弁連副会長としての不適格性

1 原田直子氏の居眠りがTwitterで非難された背景

 原田直子氏が居眠り行為を行った家事法制シンポジウムは、監護権、親権のあり方が問われる昨今、「子の最善の利益」を問い直して、離婚後共同親権を含む親権制度の在り方を考えるものであり、日弁連の主催により行われるものとして注目されていた。

これまで日弁連は、弁護士にとっての金主である親の利益を重視していたため、弁護士にお金を払えない子供の利益を考慮することには後ろ向きであった。しかし子供の利益に対して冷淡な日弁連がようやく子供の利益にも目を向け始めたという意味において、このシンポジウムは画期的なものとして、関係者の間で注目されていた。現在の離婚後単独親権制度によって、親から引き離された子供達、そのような子供達を思う親や司法関係者にとっては、まさに待望のイベントと言えるものであり、強い期待を持って参加した人は多かったのである。したがって、そのような参加者が、登壇者を馬鹿にするように講演中に居眠りをする原田直子氏の態度に怒りを覚えたのは、当然である。原田直子氏が居眠りをする様子の動画がTwitterに投稿され、多くの人から非難されたことには、このような背景がある。

2 原田直子氏の自己利益実現活動

 原田直子氏は、従来から女性の権利拡大には取り組む一方で、「子の最善の利益」を目的に導入が検討されている共同親権に対しては以前から否定的であり、「もっと議論が必要だ」などと述べていたことが、西日本新聞において以下の通り報道されている。

 

「共同親権に否定的な弁護⼠の原⽥直⼦さん(福岡市)は、単独親権制度が変わらない背景について『⼦どもにとって本当に共同親権がいいのか、議論が⼗分になされていない』と分析。その上で『親権者が2⼈いると養育で意⾒が分かれ、混乱が起きる可能性も⾼まるなど、法的な基盤をきちんと整備しないと、逆に紛争を拡⼤する⽕種にもなりうる。もっと議論が必要だ』と指摘していた。」(西日本新聞2011年10月29日 甲5)

 

 原⽥直⼦氏が真に子の最善の利益について取り組み、共同親権について「もっと議論が必要だ」と考えているのであれば、注意してシンポジウムを聞き、今後の議論に役立てるべきであった。しかし原⽥直⼦氏は、居眠りをしていたのである。

 つまり原田直子氏は、子の利益のために検討されている共同親権について「議論が必要だ」などと嘯いているが、原田直子氏の居眠り行為は、そもそもこれを議論する意思すらなく、原田直子氏がそもそも子の権利擁護や子の利益確保には関心がないことを証明している。

また原田直子氏の子の利益擁護への関心の低さは、原田直子氏がこれまで行ってきた女性の権利拡大活動が、弱者救済支援の理想によって行われたものでなく、原田直子氏自身が女性であるがゆえに、自分の権利を拡大するために行われた、単なる自己利益の実現活動に過ぎなかったものである証拠でもある。なぜなら、もし、原田直子氏が弱者支援救済の理想に基づいて女性の権利拡大に取り組んできたのであれば、女性より更に弱い立場にある子供の権利を擁護するために行動し、少なくともそのための議論に積極的に参加しようとするはずだからである。しかし原田直子氏は、自分が子供の立場ではないうえ、子供は原田直子氏に報酬を支払うことがでず、子供の権利擁護は原田直子氏に何の利益をもたらさないという理由で、子供の権利擁護には関心がないのである。原田直子氏の居眠り行為は、真摯に弱者救済の観点から、女性の権利拡大や子供の権利擁護に取り組んでいる多くの司法関係者に対する侮辱でもある。

 弁護士法第一条にある通り、弁護士は、「基本的人権を擁護し、社会正義を実現すること」を使命としているのであって、自分の利益を実現することを使命としているのではない。まして、日弁連副会長という立場にある人間なら、尚更である。「第1」において述べた通り、原田直子氏の行為が懲戒に相当するものであることは言うまでもないが、自己利益だけのために活動を続ける原田直子氏は、日弁連副会長という公職を担う者としては不適格である。したがって、原田直子氏は、懲戒を受けたうえで、日弁連副会長の立場を退くべきである。

 

証拠方法

甲第1号証 家事法制シンポジウム チラシ

甲第2号証 家事法制シンポジウム タイムスケジュール

甲第3号証 Twitterに掲載された原田直子氏の居眠り動画(CD-R)

甲第4号証 甲第3号証のキャプチャ画像

甲第5号証 西日本新聞2011年10月29日朝刊記事「共同親権もっと議論を」

 

以上

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