主張書面1(若旅一夫氏懲戒請求)

下記の書面に関する説明はこちらをご覧ください。

 

-----------------------------------------------------------------------------

令和元年東綱第 

懲戒請求者       

被調査人          若旅一夫

 

主張書面1

 

令和元年1023

 

東京弁護士会綱紀委員会 御中

 

懲戒請求者 A

 

 

 

令和元年103日付け被調査人「答弁書」に対し,以下の通り反論する。

 

第1 請求の趣旨について

 被調査人は「本件は乱用的申立である」と主張しているが,その根拠や理由を一切示していない。

 弁護士法第58条において「何人も,弁護士又は弁護士法人について懲戒の事由があると思料するときは,その事由の説明を添えて,その弁護士又は弁護士法人の所属弁護士会にこれを懲戒することを求めることができる」とされている。また,若旅一夫氏が脅迫行為ならびに脅迫行為の幇助および面会交流妨害行為などの違法行為を行ったことは,マスコミにおいて大きく報じられている(甲1)事実である。この報道を知った懲戒請求者が,若旅一夫氏に懲戒の事由があると思科したのは当然である。

 したがって,懲戒請求者の懲戒申立は正当な権利行使であり,濫用には当たらない。被調査人が根拠や理由を示さずに,ただ単に「乱用的申立である」と述べるしかないのは,被調査人の「乱用的申立である」との主張に根拠が存在しないからである。すなわち被調査人は,懲戒に相当する行為を行った自覚があり,そのような行為を行った動かしがたい事実を,事実上認めているものと考えられる。被調査人は,その乏しい主張内容によって,自ら自分が懲戒されるべき人間であることを証明しているに過ぎない。

第2 請求の理由について

1 懲戒請求者と若旅一夫氏の面識について

 若旅一夫氏は「懲戒請求者と全く面識がない」と主張している。しかし本件懲戒請求の内容とその根拠となる事実は,懲戒請求者と若旅一夫氏に面識があるかどうかとは何ら関係がない。したがって,若旅一夫氏の「懲戒請求者と全く面識がない」との主張は,懲戒申立に対する反論としては失当である。なぜ若旅一夫氏が,本懲戒請求においてわざわざこのような主張をするのかは不可解である。

あるいは若旅一夫氏は,法律的知識の不足により「面識がない者は懲戒請求ができない」との勘違いを起こし,それによってこのような主張を行っている可能性も考えられる。しかし,弁護士法第58条にある通り,被調査人と面識を有することは懲戒請求申立者の要件ではない。若旅一夫氏におかれては,懲戒請求者の主張や弁護士法をもう一度よく読み,それらを十分に理解したうえで,反論をするように求める。

2 若旅一夫氏による犯罪について

 若旅一夫氏は「懲戒申立は全くの事実無根である」と主張するが,懲戒請求者の請求理由のうち,どの部分が事実無根であると主張しているのかが不明であるばかりでなく,その理由や,根拠となる証拠も一切示すことができていない。

 懲戒請求書において主張した通り,若旅一夫氏による脅迫行為,脅迫行為の幇助,および面会交流妨害行為は,マスコミにおいて既に大きく報じられている客観的事実である。若旅一夫氏は,三船美佳氏の代理人として,夫(当時)の高橋ジョージ氏に対して「要求は離婚と親権。ハンコを押せば,すぐ娘に会わせる」(甲1)と述べ,三船美佳氏の「離婚」と「親権」という利益を達成するために,高橋ジョージ氏が親権を渡して離婚するまでは「娘に会わせない」と,高橋ジョージ氏を脅迫したのである。

 高橋ジョージ氏が当時,未成年者子との面会交流権を有していたことは明らかである。最高裁平成12年5月1日決定は,別居中の親権を持つ非監護親からの面会交流の申立てについて,「父母の婚姻中は,父母が共同して親権を行い,親権者は,子の監護及び教育をする権利を有し義務を負うものであり(民法八一八条三項,八二〇条),婚姻関係が破綻して父母が別居状態にある場合であっても,子と同居していない親が子と面接交渉することは,子の監護の一内容であるということができる」と判示しているからである。しかし若旅一夫氏は,上記脅迫を実行することにより,高橋ジョージ氏の面会交流権を妨害したのである。

 また,面会交流権は親の権利であるだけでなく,子供の権利でもある。児童の権利に関する条約第9条3項には「締約国は,児童の最善の利益に反する場合を除くほか,父母の一方又は双方から分離されている児童が定期的に父母のいずれとも人的な関係及び直接の接触を維持する権利を尊重する」と定められている。すなわち,高橋ジョージ氏の未成年者子は,離婚の成立,不成立という父母間の事情とは関係なく,高橋ジョージ氏と定期的に親子の接触を維持する権利を有していた。若旅一夫氏は弁護士として,未成年者子が親と会う権利を尊重すべき立場にあった。

しかし若旅一夫氏は「要求は離婚と親権。ハンコを押せば,すぐ娘に会わせる」と高橋ジョージ氏を脅迫し,未成年者子を高橋ジョージ氏と接触させなかった。若旅一夫氏はこの脅迫により,高橋ジョージ氏の未成年者子は,親である高橋ジョージ氏と会う権利を妨害されたのである。若旅一夫氏が当時,高橋ジョージ氏と離婚を争う三船美佳氏の代理人として依頼人である三船美佳氏の利益のために仕事をしていたとしても,それは未成年者子が親と会う権利を妨害し脅迫することによって達成されるべきでないことは当然である。したがって,若旅一夫氏が,父母の争いとは関係がない未成年者子の権利を妨害する正当な理由は存在しない。

以上の通り若旅一夫氏は,依頼人である三船美佳氏と高橋ジョージ氏の間の離婚に関する父母間の争いを有利に進めるため,父母間の争いとは関係がない親子間の双方の権利,すなわち,高橋ジョージ氏が未成年者子に会う権利と,高橋ジョージ氏の未成年者子が高橋ジョージ氏に会う権利を侵害し,高橋ジョージ氏を脅迫した。若旅一夫氏のこの行為は,離婚という父母間の争いに,罪のない子供を巻き込み,親子が接触するという当然でありかつ重要な親子双方の基本的人権を侵害した点において,極めて不適切な行為である。

また若旅一夫氏は,以上のような脅迫と面会交流権妨害によって,三船美佳氏から離婚成立と親権獲得に伴う成功報酬を受け取り,自ら利益を上げたものと考えられる。つまり若旅一夫氏は,自らが金銭的利益を得るために,「親権を渡して離婚しなければ子供に会わせない」との脅迫,脅迫幇助を行い,実際に高橋ジョージ氏が子供と会う権利,子供が高橋ジョージ氏と会う権利を侵害したのである。若旅一夫氏は子に会いたい親の気持ち,親に会いたい罪のない子の気持ちを逆手に取ることによって,自らが弁護士報酬という利益をあげた点において,極めて悪徳であり卑劣な人間であると言える。

 なお,本件が濫用的申立ではない点については,「第1」において述べた通りである。また令和元年9月25日付け懲戒請求者「懲戒請求書」中,「恐喝」とあるものを,「脅迫」に訂正する。

以上の通り,若旅一夫氏が,弁護士法第56条が定める「弁護士の品位を失うべき非行」を行ったことは明らかであり,懲戒に付されるべき立場にあることは明白である。

以上