『悪徳離婚辯護士大觀 2021年7月号』新たに2名の「改心者」

1年間で11人の悪徳離婚弁護士が本記事の指摘で表面上「改心」

本会(弁護士の倫理について考える会)では、2020年5月24日以来、面会交流阻止で成功報酬を受け取っている悪徳離婚弁護士を、ネットで把握できる範囲で定期的に調査し公表してきました。

今月の調査で、新たに2名の悪徳離婚弁護士が面会交流阻止の表示を修正して"改心"したことを確認しました。

しかし、新たに6名の悪徳離婚弁護士が発見されたため、2021年7月現在で、面会交流阻止で報酬を受け取ることをHPで公表している悪徳離婚弁護士は17人になりました(下表「違法な面会交流阻止で収入を得ている17人の悪徳離婚弁護士」参照)。

調査開始以降、本記事の公開によって、これまで累計11人の弁護士が、少なくともHPの表示上は"改心"して、面会交流阻止で成功報酬を受け取る違法な報酬表示を消去しています(下表「違法表示を消して表面上"改心"した11人の元・悪徳離婚弁護士」参照)。

弁護士会に代わり本会が悪徳弁護士を「監視」

このような悪徳離婚弁護士に対する監督・指導は本来、弁護士会が行うべきものですが、日弁連や各地の弁護士会は現在、離婚時の親子引き離し問題に関して、法の遵守よりも悪徳離婚弁護士の利益を優先しています。弁護士会の役員や委員会委員に、多くの悪徳離婚弁護士がいるからです。

そのため本会では、一般人の視点から、悪徳弁護士を記事で公表することにより、弁護士会に代わって、悪徳離婚弁護士に対する啓蒙と監視活動を行っています。

これまでに、11人の悪徳弁護士達が違法な報酬表示を消去したことは、本会による悪徳離婚弁護士の監視活動の成果です。ただ、本会の調査範囲には限界もあります。まだ本会が把握していない悪徳弁護士を見つけた方は、legalethicsinfo@gmail.comまでご一報ください。

なお、弁護士のなかにはもっと悪い弁護士、すなわち、子供を利用した恐喝行為で収入を得ている、犯罪者といっていい反社会的な行為をしている離婚弁護士もいます。こうした弁護士については、別記事「恐喝で収入を得る日本の反社離婚弁護士」をご覧ください。

違法な面会交流阻止で収入を得ている17人の悪徳離婚弁護士

 悪徳離婚弁護士の氏名
(事務所名または法人名/所属弁護士会)
違法なHP表示の内容表示確認日
杉田 章
(すぎた あきら/弁護士法人リーガルスマイル/大阪弁護士会)
面会交流(相手の要求を阻止した)場合:16万5000円(税込)2021/7/25
永井 章紀
(ながい あきのり/弁護士法人リーガルスマイル江坂オフィス/大阪弁護士会)
同上2021/7/25
南 宜孝
(みなみ よしたか/松並法律事務所/大阪弁護士会)
面会交流を阻止した場合:20万円2021/7/25
中間 隼人
(なかま はやと/弁護士法人なかま法律事務所/神奈川県弁護士会)
面会交流の争いがある場合に、要求の全部・一部を阻止した場合 +11万円2021/7/25
渡辺 秀行
(わたなべ ひでゆき/法律事務所リベロ/東京弁護士会)
「離婚後も、相手に子供と会わせたくない」
このような方は、当事務所にご相談ください。
2021/7/24
平田 雅也
(ひらた まさや/みちひらき法律事務所/東京弁護士会)

面会交流について相手方の請求が 減縮された場合:報酬金10万円~20万円(税込11万円~22万円)

2021/7/11
柴田 収
(しばた しゅう/弁護士法人岡山テミス法律事務所/岡山弁護士会)

面会交流を拒否または大幅に制限した場合:着手金59万8000円+成功報酬59万8000円=合計119万6000円

2021/4/15
板谷 多摩樹
(いたたに たまき/弁護士法人岡山テミス法律事務所/岡山弁護士会)
同上同上 
山内 弘美
(やまうち ひろみ/弁護士法人岡山テミス法律事務所/岡山弁護士会)
同上同上
宮﨑 聖
(みやざき あきら/弁護士法人岡山テミス法律事務所/岡山弁護士会)
同上同上

萩原 達也
(はぎわら たつや/ベリーベスト弁護士法人/第一東京弁護士会)

面会交流を阻止した場合(相手方の要求が一部でも認められなかった場合):33万円2020/5/24

藤井 靖志
(ふじい やすし/ベリーベスト弁護士法人/第一東京弁護士会)

同上

同上

的場 理依
(まとば りえ/弁護士法人VERYBEST/第二東京弁護士会)

同上

同上

清水 脩
(しみず おさむ/琵琶湖大橋法律事務所/滋賀弁護士会)

面会交流を阻止した場合(相手方の要求が一部でも認められなかった場合):紛争の程度に応じて5~20万円

2020/5/24

鈴木 翔太
(すずき しょうた/弁護士法人鈴木総合法律事務所/東京弁護士会)

面会交流阻止(相手の要求が一部でも認められなかった場合):11万円

2020/5/24

住吉 雅士
(すみよし まさし/弁護士法人すみよし法律事務所/岐阜県弁護士会)

面会交流の相手の要求を全部又は一部でも阻止した場合:22万円2020/5/24

徳満 直亮
(とくみつ なおあき/札幌とくみつ法律事務所/札幌弁護士会)

面会交流の阻止:11万円〜

2020/5/24
※岡山テミス法律事務所は金額等の面で特に悪質なので、在職する全勤務弁護士を掲載しています。

違法表示を消して表面上"改心"した11人の元・悪徳離婚弁護士

 元悪徳離婚弁護士の氏名
(事務所名または法人名/所属弁護士会)
改心前の違法な成功報酬表示の内容表示確認日

削除確認日

山口 寛
(やまぐち ゆたか/日本橋神田法律事務所/東京弁護士会)
面会交流を阻止した場合:15万円(税別)

2020/5/24
2020/11/12

渕側 友晴
(ふちかわ ともはる/日本橋神田法律事務所/第二東京弁護士会)
同上同上
N.T
(N法律事務所/沖縄弁護士会)

面会交流を減らした場合:15万円(税別)

2020/5/24
2021/7/11
K.N
(N法律事務所/沖縄弁護士会)
同上同上
U.T
(弁護士法人E/第一東京弁護士会)
面会交流を阻止した場合:20万円2020/5/24
2021/4/26
T.S
(弁護士法人E/第一東京弁護士会)
同上同上

N.T
(弁護士法人E/第一東京弁護士会)

同上同上

K.M
(弁護士法人E/第一東京弁護士会)

同上同上

I.K
(A法律事務所/京都弁護士会)

面会交流を阻止した場合(相手方の要求の一部でも認められなかった場合):20万円2020/5/24
2020/10/16

K.K
(弁護士法人B/東京弁護士会)

面会交流を阻止した時(相手方の要求が一部でも認められなかった時):30万円2020/5/24
2020/10/16

F.N
(弁護士法人B/東京弁護士会)

同上同上
※1 表面上"改心"した弁護士の顔写真及び名前は非公開とします。
※2 “改心"が表面上に過ぎないことが確認された山口寛弁護士、渕側友晴弁護士は、今後も名前を公表します。謝罪文・反省文が提出された場合は審査後に名前を非公開とします。

面会交流阻止は、親子の人格的利益の侵害

以上に挙げた弁護士たちは、自分の事務所のHPに「面会交流を阻止することに"成功"すれば、その分の報酬をもらう」と表示していたり、あるいはかつて表示していた弁護士たちです。「親子を会わせないために仕事をしている」と公言しているのも同じであるこれらの弁護士は、自分がしていることを恥ずかしいとは感じないのでしょうか。面会交流を阻止し、子供を親と会えないようにする行為の、一体どこが"成功"なのでしょうか。

面会交流は子どもの福祉の観点から「実施をするために」話し合われるべきものです。父母が離婚しても、子どもが両方の親から引き離されない権利を持つことは、日本が批准している国連子供の権利条約第9条でも保障されています。ですから、面会交流を阻止することが依頼人である親の希望であるとしても、父母の争いとは関係がない、罪のない子どもを親から引き離す仕事により収入を得る弁護士の行為は、公序良俗に反していると思います。

2021年2月17日には、親子関係について人格的利益を認める判決が東京地裁でありました。このことからも、面会交流の阻止は、親と子双方に対する利益侵害であることは明らかです。

加えて、親子の引き離しが一方の親により行われた場合、それは子供から引き離される親に対するDVでもあります。弁護士が依頼人の要望であるからといって、面会交流の阻止に手を貸すようなことがあれば、それはDVを幇助していることになります。

もちろん、親に児童虐待などの問題がある場合は、面会交流が制限・禁止されるのは当然です。その場合でも、一義的には子どもの利益の観点から、第三者が面会に立ち会うなどの方法で面会交流を実施する方法が模索されるべきです。面会交流は、報酬を得る目的の弁護士や、その依頼人である監護親の意向によって阻止されるべきものではありません。

面会交流の阻止という違法行為により報酬を得ている弁護士たちは、面会交流という「親子の関係」に、「父母の争い」を持ち込んで、子どもの福祉を害する当事者になっています。面会交流について定めた民法766条の趣旨や、親子の不分離や定期的な接触を定めた「国連子どもの権利条約」に対する理解を深めてもらいたいと思います。

今後も、これらの弁護士たちが、親子を引き離し、子供を泣かせて収入を得るような「恥ずべき行為」を続けるつもりなのかどうか、引き続きホームページをチェックしていきたいと思います。なお、上記のような悪徳弁護士は、弁護士の一部であり、多くの弁護士は、面会交流を実施して子どもの利益を守る重要性について理解しておられるものと信じています。

A list of unscrupulous Japanese divorce lawyers who separate children from a parent and get contingent fee